157)目覚めのいい朝<You side> ページ7
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とても目覚めのいい朝だった。
枕元に置いたスマホにはユノからのモーニングメッセージ。
《Aおはよう！Aなら出来る！頑張れ！でも早く帰ってこい！》
A「ふふ…」
《おはよう！ユノの声を聞いて元気が出たよ！頑張れる気がする！ありがとう！》
メッセージを返信して、顔を洗おうと1階に降りていくと、おいしそうな匂いがした。
母「あら、今日はスッキリした顔してるじゃない？」
A「うん。よく眠れたから。」
母「ふふ…チョンさんのおかげかしら？」
なんでバレてるんだろう？？もしかして顔に出てた？
顔を洗ってお化粧もして居間に行くと、お父さんが新聞を広げていた。
父「よく眠れたか？」
A「うん。久しぶりによく眠れたよ。やっぱり実家はいいなぁー」
父「いつ帰ってきてもいいんだぞ。」
A「はははー 会社クビになったらまたお世話になります！」
本当に考えた事もあった。
韓国に異動になった時には、辛くて寂しくてここに逃げ帰りたくて。
榊さんには内緒でよくお母さんに電話していた。
母「帰る場所はいつでもここにあるんだから。納得のいくまで頑張ってみたら？それからでも遅くはないわよ？」
突き放すわけでも、甘やかすわけでもなく。
両親は見守ってくれていた。
A「…ふたりとも、ありがとうね。」
母「何よ急に(笑) 気持ち悪いわね。武を起こしてきて！」
A「はーい！」
昨夜はデートで帰りが遅かったという武に声をかけて、食卓に戻った。
A「いただきます！」
中学生の時からずっと使っている私専用のお箸を持った時、スマホにメールが入った。
A「お母さん。朝ごはんもう一人増えてもいい？」
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作者名：mari
| 作成日時：2018年4月19日 23時
