164)圧力<CM side> ページ14
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ユノ「カメラマンが見つかった。もう押さえたから心配するな。連絡先は後で俺のツレから連絡からしてもらうから。」
たった一晩の間に手配したっていうのか？
しかも名前を聞くと、その道では知らない奴はいないほどの有名なカメラマンだった。
いったいどういう縁があるんだ？
ユノ「シムさん。俺が関わったことはAには言わないで欲しい。」
チャンミン「わかっています。恩に着ます。」
榊さんから貰ったリストに載っていたカメラマンの候補者達は皆、口裏を合わせたように断りを入れてきた。
最後に連絡をくれたフリーのカメラマンが言ったんだ。
《キム・ジェジュンだろう？撮りたいのはやまやまなんだけど、大手の事務所から圧力かかってるんだ。すまない。》
芸能界の足の引っ張り合いは良くあることだと聞くけれど、ここまで露骨にやられるとは思わなかった。
なんとかカメラマンも、スタジオも何とか押さえることが出来たから。
後はAヌナが考えたコンセプトがうまくはまれば撮影準備に入ることが出来る。
陽がすっかり落ちた頃、１日中走り回って会社に戻ってくると、俺にも気がつかないほど集中して絵コンテを書いているヌナがいた。
チャンミン「ヌナ？Aヌナ？」
A「あ…お帰り チャンミン。」
チャンミン「ヌナ、目が真っ赤です。朝からずっとそれを書いていたんですか？」
A「うん。書き始めたら止まらなくなっちゃって…」
机の上には10枚程度の絵コンテがあった。そのうちの一枚を手に取ると
A「なんか恥ずかしい。心を覗かれてるみたいで。」
このまま絵はがきにしてもいいんじゃ？というくらいの出来映えの絵コンテは、何故か男女はずっと後ろを向いている。
背格好はキム・ジェジュンとAヌナそっくりなんだけど。
チャンミン「スタジオとカメラマンおさえました。カンさんに打ち合わせのアポを取ります。」
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165)answer1<You side>→←163)ジェジュンの真意<You side>
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作者名：mari
| 作成日時：2018年4月19日 23時
