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095)好きな気持ち<You side> ページ44

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後の契約は秘書に任せる。そう言って安藤様は帰っていった。



深々と頭を下げる私たちに




安藤「次に会う時からはパートナーだから。遠慮は要らない。」



そんな言葉を残して。





ユンホさんが安藤様の事を慕う理由がわかった気がする。






安藤様の秘書さんとその場で契約を交わす。



サインをする時、ユンホさんの手は震えていた。



ドンヘさんも朴さんも本当に嬉しそうで。






「契約書は確かにお預かりしました。では、私はこれで。」




秘書さんを見送ると、契約書を手にしたユンホさんが脱力したようにイスに座り込んだ。





A「ユンホさん?」




ドンヘ「おい(笑)大丈夫か?」




ユノ「…足が震えたよ。」





かなり緊張していたのか、足に力が入らないみたいで。


でも表情はとても穏やかだった。






ドンヘ「俺はこれから朴さんと飲みに行くからよぉー!悪いんだけどお前たちタクシーでホテルに帰って?」



ユノ「え?だったら俺たちも…」




ドンヘ「Aさん、疲れてるだろ?早く連れて帰ってやれよ。」




ユノ「あ、ああ…そうだな。」












ひとりで帰れるから!という私の意見は却下された。




ユンホさんとタクシーに乗ってホテルに戻って、お互いの部屋のドアの前。




心の準備もなく急に二人きりになってしまったら、急に緊張してしまって口数も少なくなる。





ユノ「……」




A「……ユンホさん。今日はお疲れ様でした。契約上手くいって良かったです、本当におめでとうございます。」




ユノ「うん。ありがとう。あのさ…」




A「はい?」




ユノ「いや…何でもない。ゆっくり休んで。明日はお宅まで送ってくよ。」




A「ありがとう。ユンホさん…じゃおやすみなさい。」



ユノ「…おやすみ。」






ユンホさんに小さく頭を下げて自分の部屋に入った。






昼間見えていた東京の光景は美しい夜景に変わっていた。




ため息が出るほどの美しい夜景を独り占めしてるというのに。





A「寂しいな…」



そう思うのは部屋が広すぎるからだけじゃない。







《私は…チョンさんたちの夢をお手伝いをしたいです!》




安藤様にそう言い放った時、私は完全に自分の気持ちを自覚した。






私は…ユンホさんが好きなんだ。


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作者名:mari | 作成日時:2018年1月31日 23時

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