054）彼と1<You side> ページ4
.
いくつかの得意先を回ってあとはジェジュンの事務所だけになった。
チャンミンはそのビジュアルもあって、挨拶に行ったのにモデルにスカウトされたりして。
ﾁｬﾝﾐﾝ「すいません。興味無いので。」
にべもなくあっさり断るチャンミン。
日常茶飯事なんだね。きっと。
A「考えた事無いの？チャンミンならモデルとか俳優にだってなれそうなのに。」
ﾁｬﾝﾐﾝ「無いですね。」
A「勿体無いなぁー 」
チャンミンの運転する車で向かったのは、最後の目的地のジェジュンの事務所。
気が重い。
何事も無かったように会える自信もない。事務所にいないでくれれば良いけど。
事務所の入り口には所属タレントのポスターが飾られていて
トップスターのジェジュンのポスターはところ狭しと飾られてこちらを見ている。
A「〇〇社の高城です。マーケティング部のキムさんにご挨拶を…」
受付でそう伝えると
「Aさん？？」
背後から声をかけられて振り向いた。
A「カンさん…」
カン「久しぶりですね…」
ジェジュンのマネージャーのカンさんがいるという事は、ジェジュンもいるという事か。
カン「ジェジュンならいませんよ。」
カンさんは私とジェジュンの関係を知る唯一の事務所関係者で、
私の顔色を察したのか、そう切り出した。
A「いえ。今日は新人のご挨拶に…」
カン「そう。Aさん、後でちょっと話せる？」
A「はい。」
ﾁｬﾝﾐﾝ「Aさん。キムさんには僕一人で挨拶に行ってきますから。」
チャンミンが気をきかせてその場を離れた。
カン「コーヒーでも。」
連れて来られたのは会議室で。カンさんとこうして話すのも久しぶりだった。
カン「お元気でしたか？」
A「はい。カンさんも？」
カンさんはジェジュンが日本のソロ活動を始めた時からついているマネージャーさんで。
今はすっかり偉くなってチーフマネージャーになっていた。
カン「Aさん。単刀直入に聞きますが、ジェジュンと何かありましたか？」
.
055）彼と2<You side>→←053）しっかりシム君2<You side>
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 409人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mari
| 作成日時：2018年1月31日 23時
