003)待ちぼうけのクリスマス3 <YN side> ページ3
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今日で最後。
全てを終わりにしよう。
明日からはまた何事も無かったように彼女に接するんだ。
彼女がここに来ても、たとえ来なかったとしても、終わりにするつもりでソヨンを食事に誘った。
「チョン様。お食事のほうはどうなさいますか?」
ユノ「もう少しだけ待ってもらえますか?ご迷惑おかけして申し訳ありません。」
「かしこまりました。」
まわりは幸せそうなカップルばっかりだ。カウンターに座る女性を除いては。
綺麗な人だな。
そんな事を思っていると彼女と目が合ってしまって。
お互いバツが悪くて、笑って目を反らす。
もうすぐ一時間。一時間待って彼女が来なかったらホテルの人に謝って帰ろう。
そんな矢先にカウンターの彼女のスマホが震えて、メールを確認したであろう彼女が帰り支度を始めた。
勝手に体が動いていた。
彼女の側まで歩き
「あの…すいません。」
驚いて固まる彼女に
「お帰りですか?もし良かったから私と一緒に食事してもらえませんか?」
声をかけていた。
「待ち合わせの相手が来れなくて。もう料理は予約していたんで、お店に迷惑になってしまうから。」
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作者名:mari | 作成日時:2017年12月26日 0時