004）待ちぼうけのクリスマス4 <YN side> ページ4
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自慢じゃないけど、知らない女性に自分から声をかけたことなんて一度もない。
料理を無駄にしたくないという思いも確かにあったけれど、彼女と話してみたいという気持ちが勝っていた。
A「…いいですよ。私でよければ。」
戸惑いながらもOKをしてくれた。
「あの…シャンパンでいいですか？それともワインがいいかな？」
日本人だという彼女は韓国語もとても上手で。仕事で韓国に来ているという。
僕より年下かな？
美人でスタイルもいい彼女。
こんな女性をクリスマスの日に待ちぼうけにさせるなんて、相手の男も罪な奴だな。
「こちら、アペタイザーでございます。」
ユノ「さ、Aさん食べましょう？ここの料理は何でも美味しいよ。」
A「はい。ありがとうございます。」
時折考え込んでしまう彼女は、きっと待っていた彼の事を考えているんだろう。
もしかしたら彼の所に行こうとしていたのか？
今更だけど引き止めてしまって申し訳ないような気になって
ユノ「Aさん。ごめんね。引き止めてしまって悪かったかな？」
A「いいえ。いいんです。直ぐに帰りたくなかったから。チョンさんこそ、待っていた人の所に行かなくても良かったんですか？」
ユノ「僕は…いいんだ。彼女がここに来ても来なくても終わらせるつもりでいたから。」
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作者名：mari
| 作成日時：2017年12月26日 0時
