あなたがやっぱり好きでした 2【N.K】 (ページ8)

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嫌いじゃないページ8

「よかった来てくれたって何よ」

信じてなかったみたいな、

ってつっかかると

「んんー?理沙ちゃんがねえ。

Aちゃんは人付き合いを面倒がって

基本的に一人で行動しちゃうから、

もしかすると一人で裏門から帰っちゃうかもねーって言ってたから」

相葉ちゃんが答えてくれた。

「んなわけ。

嫌いな人ならまだしも、流石に約束をすっぽかしはしないよ

理沙も何勝手になに吹き込んでんの」

否定してから

理沙を軽く睨んでやると

「だってー！

最初の頃、私がAと仲良くなりたいって思って近寄ったら

いっつもなんか言い訳して逃げてたじゃん！」

反論してくる。

「そりゃあ理沙みたいなハイテンションがいきなり来たら誰だってそうなるよ」

私も負けじと言い返す。

でも

「喧嘩するほど仲がいい、ってね?」

相葉ちゃんが

ニコニコ顔でそう言ってきたから

口を閉じた。

「でも良かった！

Aちゃん、俺らのことは嫌いじゃないってことだもんね?」

また安堵の表情で

聞いてくる相葉ちゃんに

「まーね」

適当にそう言う。

嫌いどころじゃなくて

二宮くんが好きで

こうして至近距離にいれるだけで

本当はすごく嬉しいなんて

口が裂けても

言えるはずがない。

「でも、あまりにも遅いからねえ?

本当に一人で帰っちゃったのかと思ったよ」

二宮がそう

くくっと口角を上げた。