予想外 �� ページ46
嘘、私ありえない！！と真っ赤になってショックを受けている海咲にヴィクトルは自分に嫉妬しちゃうなんて可愛いｖｖと笑うと、海咲はごめんなさい！と謝る。
「何故謝る？
夫が浮気したんじゃないかと思って嫉妬してくれるなんて、俺は嬉しいよ」
絶対に浮気しないけど、盗られたく無いと思ってくれていると知れて嬉しいと言えば、真っ赤になって恥ずかしがる海咲に昨夜barで感じた罪悪感が吹き飛ぶ。
「私・・・・恥ずかしいっっ」
「ふふ、真っ赤になっちゃって。
キスマーク、嬉しかったから俺もお礼しちゃったし」
ココ、と心臓の上を人差し指でとんとんと突かれ視線を落とすと綺麗に咲いた花に全身真っ赤になる。
「！！！！！！」
「ふふ、海咲の肌綺麗だし甘いんだね」
安心して？それ以外に悪戯してないよ、信用を失いたくなかったからね！と言えば海咲は本当に申し訳ないと溢す。
「うん？」
「我慢させてるのに」
全部自分の都合なのにと唇を噛む海咲に、ヴィクトルは俺の都合で我慢しただけだよ？と微笑む。
「え？」
「妊娠してしまったら、海咲をロシアに連れて行けなくなるじゃないか」
妊娠している君を、何かあったらと怖くて飛行機に乗せられないよ！と言われ苦笑する。
「安定期なら大丈夫だよ？」
「駄目だよ、もし乗ったせいで海咲とのмладенец(赤ちゃん)が危険に晒されると思うと不安で胸が潰れてしまう」
「もう」
困った人、と苦笑するとヴィクトルに君が大事なんだよ！と縋られる。
「お願いだよ、海咲。
自分を大事にして」
「してるよ〜」
「違うよ海咲。
これまで以上に自分を大事にして欲しいんだ」
暫くの間、また会えないのにそんな風に自分を軽く扱わないで！と言い募るが全く海咲に響いて無くて焦る。
「？」
「海咲〜」
もう、わかったからとあしらわれたヴィクトルはどうしたら伝わるんだと頭を抱えた。
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作者名：若桜 | 作成日時：2018年4月2日 20時
