・ side s ページ12
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楽屋に戻った所で、
「Aさん今日俺仕事終わりですよね?あれ?
いや〜まあ、なんだ、なんにせよ助かったんですけど。」
いきなりで何が起きたのが分からずAさんにそう聞くと、彼女は少し考えてから
「助かったならよかったです。」
そう言って、意味深に笑った。
ん、
んんん?
なんでしょうか。
この笑いは。
さっきの対応は
マネージャーとして女性との連絡先の交換を阻止したかったのか。
俺の期待を込めた推測だと、
俺と船山さんが仲良くなるのがイヤだったとか?
いやいやいや。
良い方に捉えるなって。
そう自分に言い聞かせつつAさんを見ると
「事務所、明日収録前に行くんで、
今日は何か食べにいきましょうか?」
そう、あっけらかんと言うのだった。
俺を無意識にAさんはコロコロと俺を手のひらで転がす。
いや、Aさんの手のひらに俺が自分から喜んでダイブしてるだけなんだけどね。
ひとつひとつ、彼女の行動に一喜一憂してしまうのも、イヤじゃないのが情けないと思いながら
「Aさん何食べたいっ?」
なーんて にやにやとだらしない顔でいう俺であったとさ。
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作者名:soda | 作成日時:2020年6月12日 0時