なんでもやります俺たち！② (ページ13)

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たぶんAちゃんはやきもちを焼いていたんだ。

俺が電話していたら

…なんかめっちゃ、いきなり甘えてきて。
しかも、すんごい、ちゅーするし。

こんなの我慢できる？
できなくない？

Aちゃんはこういう風にやきもちを焼くなんて思ってもなかったから
早くやきもち焼かせればよかったなんて意地悪を考えてしまう。

あー思い出すだけでもほんと可愛い。

早く一緒に温泉入って…その後はどうしよう？
あんなことやこんなこと、なんて考えるだけでにやけてしまう。

「横尾さん、」

お手洗いに行っていたAちゃんが部屋に戻ってきた。
なんだか表情は雲っていて、まださっきの電話の事を引きずっているように見える。
もう、かわいい、

「Aちゃん～、もう、せっかく旅行してんだから、ね？」

ぎゅうっと腰に手を回す

「どした？そろそろ温泉入る？それとも近く散歩でもする？それかテレビ見る？」

「…生理きました」

「生理かーそっか、そっか、そうなんだまあまあまあ…

…って

え゛」

1人でペラペラ喋っていたわけだけど、
口元が止まる。

生理って、あのーつまり、アレだよね？
なんか何年も生きてて、よくわかってないけど、
アレ。

「横尾さんごめんなさい…」

雲っていた表情はうるうると涙目に変わっていく。

「え、なんで謝るの」

「だって一緒にお風呂も無理だし、」

せっかく来たのに…とわかりやすく落ち込むAちゃん。

…まあまあまあ、めちゃくちゃ残念なのは正直な気持ちだけど、しょうがないし、(っていっても漠然としかわからないんだけど。)

「横尾さん」

「体調は？」

「え？」

そういう時ってだって、めちゃくちゃお腹とか痛いって聞くし、残念だけど(2回目) Aちゃんの方が心配だし、男の俺が何もしてあげれない事が歯痒くてすこし悲しくもなった。

「体調は大丈夫なんですけど、いやちょっとお腹痛いかも、ってくらいで」

「大丈夫？こっちおいで」

とりあえず、Aちゃんを隣に座らせて彼女のお腹に手を当てる

「わわわ、ちょちょ」

「さすってあげようかと、あ、いや、いらない？余計？？」

「食べたばっかりだから、ぽっこりしてて」

「あ、ホントだ」

そう言ってお腹を撫でると「もう！」とAちゃんは笑った。

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