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車内で先程の横尾さんのキスを思い出す。
あ〜〜っ、と少し考えてては悶えて、運転に集中できない。
付き合う前とだいぶ違うその甘える姿。
やっぱり男の人なんだなあという色気。
まだ思い出してふわふわしてドキドキしてしまう。
なんなら、バックミラーに結んであるいつだかのグッズである横尾さんがモチーフのキャラクターのヘアゴムなんか見てもドキドキした。
「おはようございます」
そう言って事務所のデスクに向かう私。
「あっ、Aさん〜！」
あ、久々に見かける男性。
玉森さんのマネージャーだ。
「チーフが探してましたよ。」
チーフと呼ばれるその人は、私たちを統括するいわばマネージャー達のボスだ。
ええ、やっぱりブログ手抜きすぎ？はたまた今回の新曲…歌が下手すぎた？？
呼ばれるような思い当たる節がありすぎる。
会議室で待っているらしく、恐る恐る会議室へ向かった。
「すいませんー、お待たせしました…」
ゆっくりとドアを開けると強面のチーフがコーヒーを飲みながらパソコンで仕事をしていた。
「おーA」
手をひらつかせてこちらに視線を向ける。
うん、この感じは説教ではないようだ。
「新曲の横尾よかったよ。うまくなってるじゃん。
バラエティも最近いいし。うまく育ってきた。」
なんて、偉そうに言うけど、かなりべた褒めだ。
「あはは、横尾さん頑張ってるんで。
…で、呼び出されたのって…？」
そわそわしながら本題を伺うと、
「ああ、あのさ。
そろそろ、違うタレント育ててみないか？」
「…え？」
「いや、横尾がこうして今知名度が上がってるのも、パフォーマンスが見れるモンになったのも
俺はお前がよくやってるからって認めてる。
で、今売り出してるグループ、これね、
これは降格でもなく、これから絶対に売れるグループのマネージャー、つまり昇進の話
給料も上がる。」
スッとパソコンをこちらに向けてどんどん話を進めていくチーフ。
チーフが何を言っているのか把握できてるはずなのに、なにも理解できない事はないのに
ボーっと右から左に、耳を通過していく言葉たち。
「…まあ、横尾におまえも情があるだろうし
横尾にとっても担当が変わる事でストレスになる事もあるだろうから
最初は他のマネージャーと半々で見てもらって…」
「…一旦、家に持ち帰らせてください。」
とりあえず、何も考えられていない頭の中の言葉をつぎはぎにして絞り出した答え。
チーフは、そうだよな、と私の気持ちを汲んで、それ以上はなにも言わなかった。
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soda(プロフ) - れんじさん» わあーありがとうございます！！もっとキュンキュンできるようがんばります！！！ (2020年4月30日 7時) (
レス) id: 058fb893a4 (このIDを非表示/違反報告)
れんじ - めちゃめちゃ好きですキュンキュンします (2020年4月30日 1時) (レス) id: 687054fca2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：soda | 作成日時：2020年4月12日 23時
