なんでもやります俺たち！

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「名前、聞いてもいいですか？」

「え？私ですか？」

「朝、電話もらったの登録しときます。」

「Aちゃんなんて呼ばれてます」


照れた顔で言う彼女。
ああー、確かに。みんな親しそうにAちゃんAちゃんと呼んでいた気がする。


「登録しました。今度飲み行きます？」

そう冗談を言って笑えば

「行きたいですけどねー、二階堂さん代わりに仕事してくれます？」


Aちゃんも冗談なのかどっちかわからないようにいたずらっぽく笑った。

え、なんかちょーかわいいんだけど。


「Aちゃんは結構飲むの？」

「飲みますよー、すぐそのまま寝ちゃいますけど。」


女の子として100点満点の答え。
顔を赤くして、すぐ寝ちゃう姿だったりを想像してしまう。

「横尾さんはすぐ帰っちゃうんで、二階堂さんのマネージャーは楽しそうですね」


なんて、バックミラーで目を合わせて優しく笑った。

社交辞令だとしてもなんだかニヤついてしまう。


そういえば、この前の収録で千賀が横尾さんのマネージャーが可愛くて羨ましい、なんて、横尾さんが居ないところで言っていた。


今聞けば納得。
横尾さんいいなあ、なんてさっきもらった龍角散(チョイスがまた良い)を舐めながらぼんやり考えていた。





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