7 side y ページ12
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久しぶりのまるっと1日オフ。
12時過ぎまで爆睡してしまって。
これはやばいと時間を取り返すように急いでシャワーを浴びて、なんとなく身だしなみを整えて、元気に駆けてくる犬たちと戯れる。
今日は何をしよう?
なんとなく、テレビをつけると事務所の後輩たちがバラエティに出た時の再放送が流れていた。
罰ゲームでバンジージャンプなんてやらされている。
俺が舞祭組としてデビューしたときなんて、
まだ他のジャニーズはこんな事もしていなくて。
メンタル毎日削られてたなあなんて思い出す。
「…ええ、4人でデビュー?」
「はい、中居さんプロデュースで」
思ってもみない話だった。
Aちゃんがちっとも嬉しくなさそうに話しながら、伏し目がちにその企画書を眺めて、滑らせるように俺の手元に置く。
ペラリと中を覗けば、アイドルらしからぬその内容。
前の3人の後ろで歌割りも貰えず、ファンはいるものの一般の人からキスマイとして認知されず。
かなりの焦燥感と戦っていた。
「Aちゃんはどう思う?」
「…こればっかりは、横尾さんの判断でお願いします。断っても、いいです。」
そう言うAちゃんはやるせない表情だった。
断っていいと言うものの、そんな事は出来ないだろう。
「これから、こういう目でしかみられなくなるかもしれないよね。
こういう仕事しか来ないかもしれない。」
「…そんな事ないです。
横尾さんの格好良さが伝わるような仕事、取ってきますから。」
そう、なんの根拠があるのか、真っ直ぐ俺を見つめるAちゃん。
その言葉も後押しして、舞祭組のデビューは決まった。
そこからはハードな内容の仕事に追われていった。
芸人さながらにこなさなきゃいけないバラエティ、歌を披露しても色物の扱い。いじられるのが当たり前のトーク番組。
俺も他の3人もだいぶキツそうだった。
そんな中オリコン一位を取れなきゃ罰ゲームなんて、アイドルにしたら追い討ちをかけられるような企画。
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soda(プロフ) - れんじさん» わあーありがとうございます!!もっとキュンキュンできるようがんばります!!! (2020年4月30日 7時) (レス) id: 058fb893a4 (このIDを非表示/違反報告)
れんじ - めちゃめちゃ好きですキュンキュンします (2020年4月30日 1時) (レス) id: 687054fca2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:soda | 作成日時:2020年4月12日 23時