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「あ、そうじゃん、今日キスブサじゃん」
「そうですよー、会社のエレベーターの中でキュンです」
「えー、なにそれ
なんも考えてなかった、どーしよ」
イチからメンバーが考えるその企画は人気で、
視聴者のファンを取り込むにはもってこい。
横尾渉は、う〜んと考えながら
「Aちゃん」
と私の名前を呼ぶ
ボタンの前から視線を横尾渉の方に向けると
私を覗き込むような体制になっていた。
顔がいやに近いし、いきなりのことで後ずさりする。
「どう?」
そう言うと横尾渉は元の立ち位置に戻った。
「急すぎてこわい」
そう私が言えば
「それいわれそ〜」
コメントでてくるわ、なんて笑った。
一階について横尾渉は開けるボタンを押してくれる。
毎度のことだけどもこういうところだけいやに紳士だ。
「ありがとうございま」
す、
を言う前にエレベーターから出ようとしている私の腕を引っ張った。
その引っ張ったまま、横尾渉は私を抱きしめる…
寸前で止めた。
顔はさっきよりもさらに近い。
「これは?」
「急すぎてこわい」
「全部そうなるじゃんね〜」
ドキドキなんてしそうなもんだけど
もうそんな事もなく。
「本当にドキドキしなかった?」
「はい」
「俺はAちゃん近くてドキドキしたよ」
そう言うと横尾渉はマンションの大きな自動ドアを潜るのだった。
何年も一緒にいるけどなにを考えてるのか、まあまあ掴みにくい横尾渉だけれども、
なんだかゆるーいこの感じがやりやすかったりするのだった。
「あ、さっきのもキスブサのシュミレーションだから」
なんて時間差で言う横尾渉なのだった。
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soda(プロフ) - れんじさん» わあーありがとうございます!!もっとキュンキュンできるようがんばります!!! (2020年4月30日 7時) (レス) id: 058fb893a4 (このIDを非表示/違反報告)
れんじ - めちゃめちゃ好きですキュンキュンします (2020年4月30日 1時) (レス) id: 687054fca2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:soda | 作成日時:2020年4月12日 23時