sweet love (ページ18)

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目の前に推しが……じゃなくて！

まさかみっくんが来るとは思いもよらなくて

しかもこのメンバーで…なんかみっくんも驚いてるし…

え？あなたここ来た事あるでしょ！？

「キミ北山好きなんだろ？『はい…好きですけ…「北山の横付けよ！俺からのサプライズ」

動揺しちゃって棒立ちしてると、ほらほら〜と誘導されてみやっちと北山さん(彼氏)の間に入る私と

『お邪魔しま〜す♡ヘルプの紗耶です♡
最後の日に好きな人が来てくれてよかったねカナ！！』

って自分のことかのように喜んでくれる紗希。私たちの関係はみんな知らない。
でも、みんなが私に良くしてくれるのは純粋に嬉しい。

「「「『『カンパーーイ！！』』」」」

「つか、中居さん。いきなり俺ここに連れてこられたけど来た事ありますよ〜」

独特の笑い方で中居さんに言うみっくん。

『おめーこういうとこ行ってたら彼女にぶっ飛ばされるぞ！』

「中居さんそれは禁句ですよ！俺のこと言えないじゃないですか！！！」

みやっちも中居さんも情報そんなにガバガバで大丈夫なんですか…

『私の傷口えぐらないでくださいよ！北山さんカッコいいから分かってた事ですけど！！』

「あっあっあ！俺はファンが彼女だからなぁ〜居すぎて困っちゃうんだよなぁ」

って言いながら、横から私の両腕を掴んで揺さぶりながら『今日のAも可愛いよ』ってさりげなく耳元で囁くからキュンとする。

「きたみつやっぱチャラっ。」

『カナ〜私まですごく幸せなんだけど！』

『幸せすぎて溶けちゃいそ〜』

いつの間にか卓移動する事もなく、腕時計を見ると閉店30分に差し掛かっていた…

『カナ！あと少しで終わっちゃうし、せっかくだからキスブサのアレ！擬似キス？やってもらいなよ！』

『恐れ多すぎてそれは…っ？！

紗希がノリで言って擬似キス…どころかキスされて甘い視線を送られるからドキドキが止まらなくて。

『これ以上好きにさせないでくださいよぉ…擬似でも嬉しすぎますから…』

「それ以上やったらお前アウトだからな！」

って突っ込む中居さんと

「やらないっすよ。ファンサービスはここまでね？」

って大好きな甘い笑顔を向けながら頭を撫でられる。

この人が彼氏なんて本当に私は幸せ。

そして閉店の時間になって、お客様1人1人に感謝をしながら帰りを見送って私の夜のお仕事は終えた。