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みっくんと海へ行った日から連絡は取り続けるものの、お互いに仕事が忙しいあまりに会えなくなって1ヶ月が経とうとしている頃、
紗希と偶然休みが被って、お互いの近況を報告がてらにディナーに行くことになった。
「ねぇあれから順調??」
『え?何が?』
「お店。貴方グングン上がって行ったから変なお客とか大丈夫そう?」
この様子だと今月中で私が辞めること知らなそう?
『あ、あーまぁ酒癖悪い人もいればお触りする人もいるし大変だけどやりがいはあったと思う』
「思う…?え?辞めるの?」
『中々話せる時間なくて紗希に言いそびれちゃってごめんね。私今月いっぱいでお店辞める事にしたの。』
「男?」
『え!?』
いとも簡単に当てられて焦りを隠せない私の様子に私の手のひらを見て、ふっ。と笑う紗希。
「まあいいわ。その話はお酒が進んでからしましょ〜」
それからお互いお酒が進んだ頃…
「どおりでね〜珍しいと思ったんだ〜。アクセサリーなんて滅多に付けないAが左手の薬指中指と右手の薬指小指に付けるようになって、お客にバレないようにしてるなと思ってたもん笑」
思わず自分の手のひらを見つめる。
『あのーそのね。『結婚。するんでしょ?』
「ち…ちがうの!まだ結婚とかは遥か先の話で…!!」
『羨ましいな。純粋に。Aなら当たり前か。普通に可愛いし、お胸も大きいし?あー私も彼氏欲しいー!紹介してよ!』
紗希が出来上がってる…そろそろ帰る準備しなくちゃ。
『今度機会があれば彼氏紹介してよー!どうせ店の客でしょー??』
「違います〜彼忙しいからタイミング難しいかもしれないけど、紗希にはお店紹介して貰った御恩もあるし紹介するから待ってて笑」
紗希が紹介してくれたからみっくんと出会えたのは事実だからいつか…いつかは絶対に紹介しなくちゃ。
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t(プロフ) - 初めまして!更新待ってます! (2022年7月31日 17時) (レス) @page13 id: 6cb17bf169 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:えりりんた | 作成日時:2022年2月11日 18時