別れませんか？虎杖さん。【呪術】

二度目 ページ11

「...暇だな、」





今日は、

俺以外の1年3人で任務らしい。

何か俺だけハブられてる。


何で俺だけ。

仲間外れはダメって
教わらなかったのかよ。

あ〜あ、

俺も悠仁と一緒の任務がいい〜


あ″ーイライラする。

ここんとこ全然悠仁が足りない。


誰だよ、

このメンツで任務にしたやつ。

悠仁もまたなんか
あんまり構ってくれなくなったし。


何でよ、

みんなしてそんなに

俺のことが嫌いなの?


嫌だ嫌だ嫌だ

お願い

嫌いにならないで

逆に嫌いならちゃんと言って

みんなの前から

ちゃんといなくなるから

ここから

きえるから





「う″う″━━━━」



ﾎﾞﾘﾎﾞﾘｶﾞﾘｯ



ﾋﾞﾁｬｯﾋﾞﾁｬｯ



「っはぁ...はぁ...ｸﾞｽｯはぁ...」





悠仁はきっと、

今もどこかで

人を助けてる。


でもさ、

その人、

自分の恋人よりも

助けなきゃいけない人なの？


俺の葬式は

悠仁一人いればいいのに、

悠仁の葬式には

そんなに人が必要なの？





─────────────

悠「釘崎！ありがとな！」



悠「伏黒の玉犬は頼りになるな！」

──────────────





やめて

他の人と笑わないで

他の人と喋らないで

他の人を褒めないで

他の人に優しくしないで




悠仁の笑顔を見ていいのも、

悠仁と喋っていいのも、

悠仁に褒められていいのも、

悠仁に優しくされていいのも、


全部全部





「俺だけなのにｯ...」





唇から滴る赤い血

爪痕の残る腕

引っ掻き傷の絶えない首

はらはらと落ちていく青い髪



悠仁は一度だって

それを貶すことはなかった。

むしろ逆に

“綺麗だ”

と褒めてくれたのに。


今ここに悠仁はいない。


たったひとつのその事実だけで

こんなにも苦しくて

誰かを傷つけそうになるなら

やっぱり俺は

恋人失格だね。





Aやっぱり別れませんか?虎杖さん





今日は疲れた。

もう寝よう。



微かに

明日が来ないことを

願ってしまうのは

まだ

誰にも言えない









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悠仁がちょっと狂気に満ちてますが
楽しんで頂けると幸いです。

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