🌙 ページ5
食べながら最近見る夢の事を考える
白と黒い炎の世界…そこには私と私の周りに倒れる仲間達…
私はそこで一人ぼっち…炎の燃える音しかしなくて声も出せない…
火蛍「…」
紺炉「…火蛍、最近なんかあったか？」
火蛍「………ぇっ、あ、な、なんでもない！」
考えてるうちに箸が止まっていたみたい
ﾋｶﾋﾅ「パッとしねぇ顔で茶碗持ってっと間抜け面だぜ火蛍！」
ﾋｶ「いつも間抜け面か」ﾋﾅ「違ぇねぇ違ぇねぇ」
ﾋｶﾋﾅ「ｳｯｼｯｼｯｼ」
うぅ…きっと2人なりに元気づけようとしてくれてるんだろうけど…
火蛍「口が悪いのは誰に似たのかしら…」
紅丸「あﾞ？俺だって言いてぇのかよ」
火蛍「紅以上に口が悪い人なんて、浅草中を探しても居ないわよ」
紅丸「おめぇも口悪い時は悪いだろ」
火蛍「私は紅と違って成長したのよ、年月と場所ぐらい弁えられるの！」
紺炉「それを言うなら時と場合な」
火蛍「なっ…ど、どっちも似たようなものよ！」
紅丸「何が成長しただ語彙力ねーくせに」
火蛍「なによ！ぶっきらぼうなとんちんかん！おたんこなす！！」
紅丸「今どきおたんこなすなんて使わねーだろ、口論になったらそれしか言えねぇのか！」
紺炉「おまえらな…」
毎日毎日絶えないなと言わんばかりなため息をつかれてしまう
いつもいつも申し訳ないとは思うけど…
まぁでも紅が悪いんだもんっだ、ふーん！←
紺炉「火蛍、何かあれば頼れよ
俺たちは家族なんだからな」
そう言っていつものように私の頭を撫でてくれた
別に遠慮してるわけじゃないんだけどな…なんだか言い出せない…
火蛍「ん…ありがとうﾆｺｯ
私、先にお風呂入るねっ」
ﾋｶ「ヒカも連れてけー！」ﾋﾅ「ﾋﾅも連れてけー！」
ﾄﾞﾀﾄﾞﾀﾄﾞﾀｯ
火蛍「おっと、わかったから…もうﾌﾌｯ」
思い悩んでいたことなんて忘れて両肩に飛びついてきたヒカヒナを背に浴室に向かう
＿＿＿＿＿
(紅丸side)
紺炉「…紅、覚えてるか
先代の遺品にあった、日記」
紅丸「……本人は思い出せてねぇんだ、誰かの口から聞くなんて先代も納得いかねぇだろ」
あの日の浅草…その日は妙に月が綺麗だった…
まるで御伽噺にでも出てくる姫さんが月に連れていかれるような…
そんな夜だった…
--------ｷﾘﾄﾘ線--------
全然話数少ないのに急な展開で作者もびっくりですぜはい
もう少しだけお付き合い下さい
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作者名：エリンギ | 作成日時：2022年3月10日 17時
