🌙 ページ24
見慣れない建物に見慣れない服装
食べ物や雑貨物、お店も風景も浅草とは違った風景
「おいひい〜！！」
かふぇと呼ばれる場所でおむらいすとたらこぱすたとぐらたんってやつとふるーつたるとと呼ばれるものを食べている
優介「相変わらず沢山食べますね(苦笑)」
「今日は抑えてるつもりだけど…ﾓｸﾞﾓｸﾞ」
優介「あはは…」
「それにしてもふぉーくって難しいのね…麺が巻けない…ぐぬぬ…」
優介「(浅草ってそんなに発展してなかったか？火蛍さんが知らないだけ…？)」
お箸しか使った事無かったから食べるのに苦戦しちゃってたけど…
皇国の人って器用なのね…←
「美味しかったぁ…どれも初めて食べるものだったから幸せだった…ﾆﾍ」
優介「！//…次行きましょうか」
「？うん」
優くんが顔を一瞬背けたけどどうしたんだろう？
その後も色々なものを食べたり映画を見たり買い物したりして一日を過していたらあっという間に日が沈んでしまった
夕日を背に浅草への帰路を歩く
「皇国は浅草と違って見るもの全てが見慣れないからとっても新鮮だったな」
優介「皇国は初めてだったんですか？」
「うん！…まぁ記憶はないけど浅草に来る前は皇国に居たみたいだし…」
優介「そうでしたね…辛いだろうに連れてきてしまって…」
「そんな謝らないで！今の私は浅草に居れてとっても幸せなの…私にとって浅草のみんなが家族だし帰る場所…
だから皇国に未練なんてなんにもない、の…」
優介「…火蛍さん？」
その時、忘れかけていた感覚が手首に走った
？「…殉職したことにする…浅草に行け！」
「あなたは…一体…」
白い世界に黒い炎が燃えたぎる中、一人の男性と幼い私がそこにはいた
優介「大丈夫ですか？火蛍さん？」
「ﾊｯ…う、ううん！なんでも、ない…」
優介「どこか痛いんじゃ…泣いているじゃありませんか」
「へ…」
心配した顔で私の顔を覗き込む優くん
気づけば私は涙を流していたらしい…今の記憶は一体…昔の…記憶…浅草に来る前の…？
今の男の人は一体…
「っ…」
頭が痛い…胸が苦しく張り裂けそうな痛みが私を襲う
優介「火蛍さん…やはり皇国に…」
「ち、違うの…知らない事が突然流れてきて…頭がっ…割れる…」
優介「火蛍さん…！」
「べ…に……たすけ…」
ﾊﾞﾀﾝ
そのまま私は気を失ってしまった
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作者名：エリンギ | 作成日時：2022年3月10日 17時
