🌙 ページ18
優「そういえば今日は非番なんですか？隊服着てますけど…」
「あっ…」
優「非番じゃないんですね(苦笑)」
いけない…ついヒカヒナに心配かけてしまったお詫びとして詰所を飛び出して甘味処にきたけど…
「どうしよう…紅に怒られる…」
食べ終わったみたらし団子の串を置いて一気に焦りが押寄せる
今朝の事を思い出してしまうから何も考えずに甘味処に来たはいいものの…
優「……若との関係は変わらずなんですか？」
「関係？何も変わりはないけど…それがどうかしたの？」
優「…火蛍さんにとって若はどういう方ですか？」
「どういう方って…んー私にとっての紅かぁ…」
匙を手にしてあんみつを口に含み考えてみる
紅とはずっと一緒にいてお風呂だって小さい頃はよく一緒に入ってたし
一緒に先代に稽古をつけてもらうこともあったし昔は殴り合いの喧嘩だって日常茶飯事…
今こそお互い大人にもなって手を出すことはなくなったけど、口論になればいつも止まらないし…
「…でもいざとなったら隣に居てくれて私が困った時には必ず手を差し伸べてくれる…
そんな優しいところも本当はあるんだけどなぁ…」
優「…つまり？」
「…あっ、えっと…言うなれば幼馴染…みたいな？
お兄ちゃんみたいなのは紺炉だし…紅がお兄ちゃんとかそんな感じでもないしね」
ﾋｶ「若も報われねぇな」ﾋﾅ「火蛍の鈍感っぷりには叶わねぇぜ」
「ｷｮﾄﾝ」
報われない…？紅が？どうして？
紅は最強だし人を惹きつける才覚だってあるんだからこれ以上なにか報われても…←
それにしてもどうして優くんはそんなことを…
「それがどうかしたの？」
優「いえいえただの好奇心です…ﾆｺｯ
……火蛍さん」
「？改まってどうしちゃったの？」
ﾋｶﾋﾅ「おっ？」
優「火蛍さんが良ければお暇が合う日にでも…デートというものをしませんか？」
でいと…でーと…デート…恋仲の男女が仲睦まじく映画見たりご飯食べたり夜景見たりするあの…！
優「だめ…ですか…？」
「……え、えっと…私こういうお誘いされたことなくて、なんて答えたら…」
優「…やはり若ですか？」
「えっ」
若…紅……どうしてここで紅のことが…まぁさっきまで紅のこと話してたけど…
紅にでーとの許可とる必要なんて…紅にでーと…べに…でー…紅とでーと…
優「火蛍さん…？顔が赤いですよ？」
「ﾊｯ//う、ううん！なんでもない！私でよければぜひ…ﾆｺｯ」
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作者名：エリンギ | 作成日時：2022年3月10日 17時
