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＿＿『最年少主演女優賞！おめでとうございます！！』
「…ありがとうございます」
慣れない綺麗なドレスと赤い絨毯
ウザる程に炊かれるフラッシュに目を眩ますもしっかりとカメラを見つめないといけない
『中学3年生で異例の受賞式でしたが、如何でしたか？』
「私は何も…監督と共演者の皆さん、スタッフさん達の支えが無ければここには立って居ないでしょう」
メディア向けの笑顔を絶やさずに頭の中にある引き出しから、
言葉を引き出してインタビューに答える
『受験生という事もありこの撮影で一度休止をされるとの事ですが...』
「ええ、その噂は本当です
既に女優業をしているとはいえ義務教育の途中ですから」
偽りかそうでないか分からない笑顔を貼り付けて今日も笑う
早く並盛に帰りたいな＿＿＿
少し前までは母さんと俺だけの食卓だった
今じゃこの...って！！
ツ「俺のオムレツ食うなよ！」
リ「弱肉強食ってやつだ、ボケっとしてんのが悪い」
ラ「ランボさんもう満腹だもんネ！」
イ「まつランボ！まだやさいのこってる！」
こんな感じで賑やかになって、1番休まる筈の家がストレスになっている...
そんな憂鬱な気持ちで朝ご飯を食べる
奈「見てツっ君！中学3年生で主演女優賞ですって！」
ツ「朝からテレビ？母さん映画とか興味あったっけ？」
奈「ほら！この前朝ドラの再放送で出てたじゃない！」
ツ「朝ドラ...って、あの子役がこの人！？」
奈「そうよ！数年前は劇団出身で子役からだったらしいんだけどね、その完璧な演技に子役じゃ収まり切らなくて
正式に有名プロダクションの事務所に入って女優入り！
一躍日本のスターになっちゃったのよ！」
ツ「へぇそんなに人気なんだ」
確かにテレビでインタビューされてる人は綺麗だし、有名になるのもわかる
同じ中学生か...
ツ「もしかして並中だったりして...って！そんなわけないか！」
リ「あながち間違ってないかもな...ﾎﾞｿｯ」
ツ「？なんか言ったか？」
リ「昼休み応接室に来い、面白ぇもんがみれるぞ」
ツ「応接室ー！？行くわけないだろ！？
前に言って雲雀さんに咬み殺されたじゃないか！！」
応接室に行くなんて冗談じゃない！
巫山戯た事を言うリボーンを無視して俺はそのまま家を出た
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作者名：ふとん | 作成日時：2023年10月25日 12時
