最後の夜 1 ページ20
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明日はファイナルだというのに私達は穏やかに自室の床につくことを許されず、寝巻きに着替えて大部屋に連れて行かれた。
せっかくの最終日だから、思い出を語り合うような収録をするのだろう。
すでに19組の布団が敷かれたそこは、小さな合宿所のようだった。
マシューが端の布団を陣取るために駆け足で急ぐのを微笑ましく見つめた。
私はというと拘りは無いので、スンオンの横の布団に腰を下ろすと、隣の布団に助走をつけてケイタが飛び込んできた。勢い余ったのかそのまま転がって私の布団に侵食してきたので、丁寧に脚で彼の体を払い隣の陣地に戻させてもらった。
「俺Aの隣〜」
「ケイタ寝てる間蹴らないでね」
「は、俺そんな寝相悪くねーし。Aのいびきのが酷いから」
「えっ！僕そんないびきかいてるの！」
「さあねー」
「ねえスンオン僕そんなにいびき酷かった？」
「さあねー」
ケイタの反応が白々しいからスンオンに問いかけても、ケイタに便乗して曖昧な答えしかくれない。
今まで寝てる間も騒音を奏でる子達を見て笑っていたけど、まさか自分もだとは。寝てる間は品行方正だと思っていたのにだいぶショックだ。
「こら、Aをおちょくらないの」
「ジャンハオ...」
「A、生きてるのか死んでるのか分からないくらいいつも静かに寝てるから安心して」
「えぇ」
向かいの布団の中に体を収めたジャンハオは「何回心配になって寝息確認しに行ったことか」なんてやれやれと呟く。密かにそんな心労をかけていたとは思わず、「お手数おかけしました...」と小さく口に出した。
すっかり寝る体制に入ったジャンハオに倣い、私も掛け布団にくるまり天井を眺めた。
すぐにでも意識を手放してしまえそうだった。疲れが溜まっていたのだろう。目を瞑ると「起きろー」ってスンオンとケイタに身体を揺すられるが、無視だ無視。
本格的な収録が始まるまで休ませてもらおうと意気込んだ。
皆の戯れ合う声を背景に、眠りの世界に半分意識を突っ込んだところだった。
「一つ気になることがあるんだけど、初めてスターレベルテストの時に会ったじゃん？その時のお互いの第一印象を言おう」
ジョンウの言葉に薄っすらと瞼を開ける。
働かない頭で、練習生たちに初めて出会った日のことを思い返してみた。初めは人数も多かったし、ここでの思い出が濃過ぎて、一瞬ではこの場に残ったメンバーの印象を思い出せなかった。
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ダリア(プロフ) - 更新ありがとうございます！ (3月14日 22時) (
レス) @page25 id: 942cc2825c (このIDを非表示/違反報告)
さえ(プロフ) - 続きが見たいです😭 (12月30日 14時) (レス) @page24 id: 5c6fd2a21e (このIDを非表示/違反報告)
無添加 - 感動してます、本当に更新されてる、、生きててよかった、、、です。 (9月26日 2時) (レス) id: 5066827cbd (このIDを非表示/違反報告)
すいみ(プロフ) - ダリアさん» こちらこそ嬉しいコメントありがとうございます💘この亀更新なのに待っていただけたなんて嬉し過ぎます😭あと少し、最後まで見守っててください✨ (9月17日 23時) (レス) id: 112579e6aa (このIDを非表示/違反報告)
ダリア(プロフ) - 更新ありがとうございます😭ずっと続きが気になっててほんとにありがとうございます😢😢 (9月11日 17時) (レス) id: 942cc2825c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：すいみ | 作成日時：2023年6月16日 23時
