ep.19 ページ19
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なんでだろう。
なんでなんだろう。
なんで
「お前らがここにおんねん。」
あ、わたしの疑問を淳太先生が言ってくれた。
今日も授業の合間に保健室に来た。
いつも通り淳太先生とお話しするつもりだったんだけど。
急にドアが開いたと思えば、
朝友達(?)になったばかりの小瀧くんと藤井くんが来た。
「やっぱここにおった〜♪」
って嬉しそうな顔してわたしの隣に腰掛ける小瀧くんと、
「眠い」と言いながらわたしの膝に頭を乗せる藤井くん。
「藤井くん?わたし枕じゃないよ??」
「うっさい。眠い」
そう言いながら目をつぶってしまった藤井くん。
小瀧くんが「おい流星!ふざけんな!」って怒ってるけど
全く起きない様子。
そんなわたし達に呆れた様子の淳太先生。
一体これはどんな状況なんだろう。
そう思ってると、またドアが開いた。
「またここでサボっとるんやろー。
教室戻るぞー。…ん?」
いつもより人が多い保健室を見て驚いた様子の濱ちゃん。
今日も迎えに来てくれたらしい。
「なんやもう、問題児が増えとるやん!!」
って笑いながら言う濱ちゃん。
怒ってるんだかわからないよ。
淳太先生にシッシってされて、
わたし達3人と濱ちゃんは保健室を出る。
廊下を歩きながら、濱ちゃんにちょっかいを出し始める小瀧くん。
その後ろを藤井くんとわたしが並んで歩く。
「小瀧くんって本当に濱ちゃんが大好きなんだね」
「なあA」
「なあに?藤井くん」
「その藤井くんってやめてや」
「…え?」
ん?どういうことだろう?
「俺も名前で呼んでるんやから
名前で呼んでや」
そっか。そういうことか。友達だもんね。
「…流星くん?」
「ん」
ふわふわでどこか不思議なオーラの藤井くん…じゃなかった、
流星くんと少し、仲良くなれたような気がした。
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作者名：えり | 作成日時：2017年9月19日 22時
