第５話 ページ6
気づくと衣服の構築は終わっていた。
白地に紅い花と蝶の柄の振袖だ。
濃地に金刺繍の帯が巻かれており、下品にならない程度に襟元がゆったりとした着付けだった。
『おぉ、すごいですね〜それにしてもやはり日本の妖だから着物なんですかね…』
こちらの世界では浮いてしまいそうですが…大丈夫でしょうか…
でもまあ、ずっと裸でいるよりは良いですし元々着物は好きですからね！よしとしましょう。
Aは自分の姿を確認し終え洞窟内を進み始めた。
もちろん洞窟内は光がないためくらいが、己の能力で火を出せるのであたりを明るくしながら慎重に進んでいたが
ズズズ…
『(ん？何の音ですか？)』
後ろから引きずられるような音と気配を感じ、そーっと振り向くと…
『ひっ…！』
そこには巨大な蛇がいた。
蛇はこちらに気づき舌を出して威嚇してくる。
Aはいきなり現れた蛇に驚いたもののすぐに落ち着きを取り戻した。
Aは力を集中し蛇の周りに炎を作り出した。
美しい青の炎は蛇の周りを覆い焼き尽くしていく。
ギシャーーーッ！
蛇は断末魔をあげながら倒れていった。
Aはその光景を見ても落ち着いていた。
決して良い気分がするわけではない、だが生きていくためには通るべき道であり仕方がないことだと理解していた。
自分の力もまだ使いこなしていないので慣れていく必要もある。
このようなモンスターがいる世界だ、もっと強い生き物や人もいるであろう。
まだこの世界の断りを詳しく知らないからこそ強くなる必要があり己の能力を使いこなす必要がある。
目の前の焼け焦げた蛇を見下ろし次の行動を考えた。
『(捕食して、解析)』
焼け焦げた蛇の死体は青白い炎に包まれて一瞬で姿を消した。
《解析が完了しました。スキル「毒霧」を獲得しました》
なるほど…こんな感じで捕食して解析してもらってスキルを獲得していくんですね。
この力にもしっかり慣れていく必要がありますし、少しづつ色々試していきましょうか。
その後は洞窟内を進んでいきながら攻撃してくるモンスターには力の練習台になっていただいた。
その間にもスキルを獲得していく。もちろんヒポクテ草を捕食して回復薬を作ることを忘れない！
そして洞窟内を彷徨うこと数十日…
私は前世の記憶にかすめる光景を目にした…
いま私の目の前にはヒポクテ草を掃除機のように捕食している一匹のスライムがいた
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はな(プロフ) - オリジナルフラグたってますよ……！ (2021年11月26日 11時) (
レス) id: 1f4f011eda (このIDを非表示/違反報告)
ユウカ(プロフ) - 設定も内容もとても好きです！続きが気になって仕方ありません！！ (2021年5月3日 23時) (レス) id: a20ef2728f (このIDを非表示/違反報告)
花音 - 初めまして♪凄く面白かったです( ≧∀≦)ノ続きがとても気になります( ;｀Д´)これからも応援してます(^○^) (2021年2月5日 12時) (レス) id: c9954f1e86 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ericia | 作成日時：2020年4月15日 20時
