【オリジナル】EREMENT７ (ページ20)

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第２６１話　止めた者ページ20

時雨「ちょ！どっどうなってるんだよ！」

Aから放たれる衝撃波をよけながら
それぞれがそれぞれの言葉を発する

クロウ「俺が着いたときにはこの状態だった！
まぁ原因はあいつだろうけどな…！」

呉羽「！ハロ…？」

時雨「あいつ…死んだ…のか…？」

クロウ「あれは妖怪たちが出していた刃物
あれで後ろから体に突き刺さったんだな
裏切り行為だと思ってやったんだろうな」

木の陰に隠れながら会話をする
この時も別の方向に向かってAは暴れまわってる
彼女のスイッチをハロの死によって入れてしまったということか

クロウ「情緒不安定なのかぁ？あいつは…
つい最近やったばかりじゃねぇかよ！」

時雨「つい最近…？」

クロウ「やべっ…
いっ今はそれどころじゃないだろ！
あれを止めなきゃな！」

あ「妖怪ども！出て来い
私が殺してやる！フフフ…」

琥珀「ひぇ…」

呉羽「…どうすれば…」

？「これ、暴れるんじゃないよ」

あ「っ…！」

ﾊﾞﾀﾝｯ

クロウ「！！」

琥珀「！？」

呉羽「…？誰ですか…？」

時雨「A！」

？「安心しな、少し眠らせただけさ
まったく…自然破壊とは納得がいかないね…
いくら彼が死んだからとは…」

お婆さんは、ハロの元へと行き
手を合わせるとAの前へと

？「その子を連れてこっちに来な
あんたは男だろ、女の子に持たせるんじゃないよ」

クロウ「！わかってる…！」

時雨「…(はじめて女だってわかってくれた…かも…)」

琥珀「…おばあちゃん…」

クロウ「え！？」

時雨「なに！？」

呉羽「じゃあ…あなたが美凰…さんですか？」

美凰「琥珀か…大きくなったもんだよ
ラルク族の時雨と…ラルビレッヂの姫の呉羽だね
そして、ミカエルと一緒の街にいた
特別な力を持ったクロウと…その子が問題のAか…
大体のことは彼女から聞いたさ」

？「は～い」

琥珀「杏ちゃん！」

杏「美凰がどうしても琥珀の仲間のことを知りたいっていうから教えたの
別に隠してることではないでしょ？」

時雨「それもそうだな…」

美凰「ほら、急げ
クロウが苦しがってる」

クロウ「別に平気ですけど…」

美凰「なら、がんばりな」

クロウ「言われなくとも…」