おそ松さん×エレメント4人+α 2 ページ21
そのころ、とある赤塚の団地では…
呉羽「…はぐれましたね…
ここは猫がいっぱいです…」
?「…あんた誰?」
呉羽「…猫を撫でに来たんですか?
ここはいっぱいいて天国ですね」
?「! そうでしょ…?
あんたこの辺じゃみない…」
呉羽「遠くから来たもので
今、ほかの仲間と離れ離れになってます」
?「え…僕と同じだね…
こんなクソみたいな僕を置いてみんなどっかに行った…」
呉羽「…確かにどことなく、猫に見えます
お名前は? 私は呉羽です」
?「…一松…僕の兄弟は僕含めて6人…
六つ子なんだよ…ヒヒッ」
呉羽「六つ子…? それはお母様は苦労されましたね
じゃあ、探しましょう あなたの兄弟も私の仲間も」
一松「探してくれるの…
別にいいのに…特にクソ松は…」
呉羽「あなたのためでもありますが
私の仲間のためでもあります
じゃあ行きましょうか」
?「あなたのためと私の仲間のために
早く合流しないと」
呉羽「!?」
一松「! お前いたのか…」
呉羽「心の声が駄々漏れだったのですが…
この猫は一体…」
一松「エスパーニャンコ…薬で心の中を読めるようになってるだけ…」
呉羽「なるほどそれで…」
エスニャン「なるほどー」
呉羽「そこは読まなくていいです…」
一松「…思ってる事口に出してるんだね…」
エスニャン「僕とは違くて羨ましい」
一松「!」
呉羽「誰もがそうできることじゃないですよ」
呉羽はエスパーニャンコを抱えて
団地を出て歩き出したが立ち止まった
止まったので気になった一松は呉羽に尋ねた
一松「…どうしたの…?」
呉羽「…私はこの辺りのことは詳しくないです
どこに行っていいかわからないので」
一松「…ならうちに来るといいよ…
きっとあいつらも帰ってると思うし…」
呉羽「えっ 狭い通路通るんですね…」
一松「…こっちのほうが近道だから」
呉羽は一松が人ではなく猫のようだと
出会ってから思った
ほかの兄弟はそれぞれ個性があるのだろうか…
後姿までもが猫背で少し笑いそうになった
どこかの誰かさんも似たような背中をしていたなと
呉羽は誰かさんのことを思いながら
狭い通路を通っていくのであった
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