どうき【番外編】 ページ44
NO side
「Aちゃんも諸伏ちゃんも長かったね〜！」
「7年だぞ7年」
萩原と松田の言葉に、景光は「あはは…」と苦笑いをこぼした。
「あの頃のオレは根性なかったからな…」
『私にとってはあのピュアで奥手気味な景光くんからどうやってこんな色気だだ漏れのスパダリが生まれたのか不思議なんだけど』
酎ハイを片手にAは早口で言う。顔が赤く、かなり酔っているらしい。
「Aちゃんは昔のオレの方が好き？」
『どっちも景光くんでしょ。私はどっちかとかじゃなくて景光くんが好きなんだけど』
何か悪い？という澄まし顔をするA、ニヤニヤする萩原と松田、やれやれ…と呆れ気味な降谷と伊達。
今日は萩原の自宅に集まって、同期6人での宅飲み会だ。
「はぁ……ヒロ、どうにかしてくれ。Aが随分と酔ってる」
「まぁまぁいいじゃねぇか降谷。こんな手塚が見れるのもレアだぞ？」
「そうだよ、ゼロ。オレ今のAちゃんの言葉、すごく嬉しいし」
「あのなぁ……」
どうやらAは酔うとなんでも喋ってしまう体質らしい。
それを知っている松田がニヤニヤと怪しく口角を上げながらAに問う。
「なぁAさんよ」
『何よ？』
「ヒロの旦那と夜の営みの方はどうなんだ？」
『あぁね、一昨日仕事から帰ってきたら景光くんが＿＿＿』
「うわっ、Aちゃんそれは言わなくていいから!!」
『え〜？』
さすがAちゃん、そんなセンシティブなことまで喋ろうとするなんて恐ろしい……。
景光は苦笑し、なんとか彼女の口を塞ぐ。
「……でも本当に良かった。ヒロの想いが実ってくれて」
「俺らも警察学校時代から見てきた身として嬉しいよ、親のようにな」
「ありがとうゼロ、班長……っていうか班長はもう俺らの親だよね」
『それなぁ〜』
「おい諸伏、親のようにって言っただけで俺は親じゃないし、Aそれなとはなんだ」
伊達のツッコミにその場が笑いに包まれる。
7年前に戻ったように錯覚するくらい、安心感のある空間だった。
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くるみ(プロフ) - とっても面白かったです (10月6日 0時) (
レス) @page47 id: dd662f3c96 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - はじめまして、景光くんの優しさや真面目さが大好きなので、景光くんの一途な思いに凄くときめきました。素敵な作品をありがとうございます。 (2022年9月21日 3時) (レス) @page47 id: 8f97d5546c (このIDを非表示/違反報告)
江良(プロフ) - 足軽さん» コメントありがとうございます！大好きだなんて嬉しいです…！このお話が栄養剤になるなんて光栄です(笑)疲労をほぐして頑張ってくださいー！ (2022年8月28日 15時) (レス) id: 37f133a8ec (このIDを非表示/違反報告)
足軽(プロフ) - 大好きすぎます………栄養剤になりますありがとうございます………疲労によく効く…… (2022年8月28日 15時) (レス) @page1 id: 762e6989c9 (このIDを非表示/違反報告)
江良(プロフ) - 田舎ママさん» コメントありがとうございます！素敵だなんて…！めちゃくちゃ嬉しいです！こちらこそ最後まで読んでいただきありがとうございました！ (2022年8月19日 12時) (レス) id: 1888b997ab (このIDを非表示/違反報告)
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