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ページ29

『…でも本当にありがとう。今のでちょっとは心が軽くなった。私が警察官としてしたことは間違ってなかったんだな、って』



それに、と私は続ける。



『心だけじゃなくて、体も守ってもらっちゃったし。
ありがとう。あのとき、田辺さんのナイフとめてくれて』



もしあのとき景光くんが来てくれなかったら、間違いなく私は刺されていただろう。

犯人に隙を見せてしまったことを反省しているが、それよりも今は彼への感謝をするべきだ。

いや、したいんだ。



「…オレ、あのときすごく怖かった。Aちゃんも失うんじゃないかって」

『景光くん…』

「はぁっ〜本当に間に合って良かった……。守れて、良かった…」



力が抜けたようにその場に座り込む彼。



『…格好良かったよ』

「ん……え?」

『ベタな表現だけど、ヒーローみたいだった。助けてくれてありがとう』



だから___と、私は彼に顔を近づける。

そしてそのまま、彼の頬に唇をおとした。



「え、今…」

『お礼。また改めてするけど、とりあえず今はこれで…』



お礼と言いながらも散々私を振り回してドキドキさせてきた彼への反撃でもあった。

自分がしたことの大胆さに恥ずかしくなりながらも、やってやったという謎の達成感すらある。



不意打ちなら流石の景光くんも………



真っ赤になった景光くんを想像して振り返る。



しかし、私の予想は大きく外れた。



「…ちょっと来て」

『え、ちょ、どこに…!』



景光くんは私の手を引き、どこかへ連れていこうとする。



な、なんか嫌な予感…。

・→←お礼



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くるみ(プロフ) - とっても面白かったです (10月6日 0時) (レス) @page47 id: dd662f3c96 (このIDを非表示/違反報告)
Rei(プロフ) - はじめまして、景光くんの優しさや真面目さが大好きなので、景光くんの一途な思いに凄くときめきました。素敵な作品をありがとうございます。 (2022年9月21日 3時) (レス) @page47 id: 8f97d5546c (このIDを非表示/違反報告)
江良(プロフ) - 足軽さん» コメントありがとうございます!大好きだなんて嬉しいです…!このお話が栄養剤になるなんて光栄です(笑)疲労をほぐして頑張ってくださいー! (2022年8月28日 15時) (レス) id: 37f133a8ec (このIDを非表示/違反報告)
足軽(プロフ) - 大好きすぎます………栄養剤になりますありがとうございます………疲労によく効く…… (2022年8月28日 15時) (レス) @page1 id: 762e6989c9 (このIDを非表示/違反報告)
江良(プロフ) - 田舎ママさん» コメントありがとうございます!素敵だなんて…!めちゃくちゃ嬉しいです!こちらこそ最後まで読んでいただきありがとうございました! (2022年8月19日 12時) (レス) id: 1888b997ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:江良 | 作者ホームページ:**  
作成日時:2022年7月19日 22時

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