まだ嫉妬なんて知らない。かもしれない 【紅月＊颯馬成り】 ほたる様リク ページ25
俺の後輩はまあ、その、可愛い
「蓮巳殿！」
とタタタッと駆け寄ってきて
「廊下は走るな、度し難いぞ」
と注意されれば
「も、申し訳ないである！」
と艶やかなポニーテールを揺らしながらぺこりと謝るのだ
そして
「先ほど中庭を通ったのであるが、そこに珍妙な柄の猫がいて…」
嬉しそうに今日あった出来事を話すのだ
キラキラと目が眩むほどの眼差しが向けられる
この目が俺は好きだ
らしくもないとは思うが…可愛いとさえ感じてしまう
そのためか前に羽風にまで
「蓮巳くんって意外と先輩馬鹿なんだね」
と苦笑いされた始末だ
俺自身としてはそこまで先輩馬鹿のつもりはないが…
懐かれるというのも悪くないなどと傲慢に思いつつ、俺より幾分も低い位置にある頭を撫でると
「よう、お二人さん。偶然だな」
「鬼龍殿！」
どこからともなく鬼龍が現れた
「なんの話してんだ？」
「ここに来る前に中庭で珍妙な柄の猫に遭遇したのである」
「へえ、おもしろそうだな」
さっきまで俺に向けられていた眼差しが今度は鬼龍に向けられる
その瞬間、俺の中で突然ドロドロとした感情が渦巻いた
なんだ…これは？
正直、俺にはこの感情がなんなのか理解できていない
胸にもやがかかり、どれだけ苦労しても振りほどけない
いつもそうだ
「水玉模様だったのである！」
「おお、そりゃあ珍しいな」
いつも鬼龍と神崎が話しているのを見るとこんな気持ちになる
ここだけの話だが、鬼龍は神崎に関しては異常に先輩馬鹿だ
よく可愛がっているのを見かける
その度になぜか苦しくなるのだ
鬼龍の手が俺と同じように神崎の頭を撫でる
「………」
それを見ていられなくなり、思わず俺も頭を撫でた
「む、どうかしたのであるか？」
「いや、なんでもねえよ。そうだろ？蓮巳の旦那？」
「ああ」
おそらく俺の意図を読み取ったのだろう
鬼龍と目が合う
そしてその目は俺を睨んだかと思うと、すぐに逸らされた
おおよそ鬼龍の考えていることも俺とたいして変わらないのだと思う
撫でられて上機嫌になっている神崎の頭上でわずかに、しかし確実に火花が散った
ふと浮かんだ『嫉妬』などという言葉は見ないふりをして
落とされた蛇は落とせない【泉＊レオ成り】 レイン(白桜)様リク→←廻る女騎士さま 【Knights＊泉成り】 那々火様リク
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ユウ(プロフ) - とてもドキドキしました! リクエストで、北鷹北斗成り代わりと日々樹渉のお話をお願いします!! (2022年12月1日 20時) (
レス) @page35 id: 31932c1fef (このIDを非表示/違反報告)
袋フクロウ(プロフ) - 御幣島愛笑さん» かしこまりました。リクありがとうございます。完成までしばしお待ちください。 (2019年4月2日 22時) (レス) id: 2a48de6964 (このIDを非表示/違反報告)
御幣島愛笑(プロフ) - 旧valkyrieで二兎なずなの成り代わりが見たいです。 (2019年4月2日 18時) (レス) id: 37a1716821 (このIDを非表示/違反報告)
袋フクロウ(プロフ) - 富士急愛好家さん» お返事が遅れ申し訳ありません。リク承りました。ありがとうございます！ (2019年4月2日 0時) (レス) id: 2a48de6964 (このIDを非表示/違反報告)
袋フクロウ(プロフ) - mmymrmmmさん» お気遣いありがとうございます。身の回りがひと段落しましたので、更新再開いたします。ご安心ください。 (2019年4月2日 0時) (レス) id: 2a48de6964 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：袋フクロウ | 作成日時：2016年6月3日 23時
