14.秘密を知られて ページ14
グラファイトはAの前まで来るとジャケットの襟を掴んでグイッとAを引き寄せて顔を覗き込んだ。
A「何しに来たの?」
グラファイト「プロトガシャットを借りようと思ってな」
A「貴方に貸すガシャットなんか無いわ」
この男も苦手だ。
計画の一部として利用したいのに、自我が強くコントロールが難しい。
グラファイト「おとなしく言う通りにガシャットを渡せ」
A「嫌よ」
グラファイト「嫌ならお前に感染して消滅させてやろうか?」
更に顔を近づけて脅そうとその目でAを見るグラファイトを睨み返す。
脅しになんか屈するわけはない。そう思ったAをグラファイトは口の端でニヤリと笑った。
グラファイト「いい目をしている」
グラファイトは反対の手でAの頬に触れた。
グラファイト「その気の強そうな目がたまらない」
A「触らないで!」
頬に触れたグラファイトの手を払いのけようとしたが、その手をグラファイトに強く捕まれ、襟を掴んでいた手はAの腰に回りホールドされてしまった。
面白がって自分の自由を奪うようなその体勢が頭に来て、Aはグラファイトを更に睨む。
グラファイト「教えてやろうか?バグスターに感染される身の危険を感じてる女はそんな目をしない」
A「!!」
Aは思わず目を見開いた。
グラファイト「人間の女なら、俺に脅されれば恐怖に駆られて叫び声をあげて逃出すぞ」
Aは息を飲んでグラファイトの瞳の奥を見た。まさか、、、
そのまま何も言わずグラファイトの次の言葉を待った。
グラファイト「俺は知っている。お前はバグスターだ」
鼻で笑うように言ったグラファイトの腕から抜け出し思い切り胸を突き飛ばして慌てて離れた。
何故知られたの?
グラファイトはどこまで知ってるの??
壁際まで後退りしながらAは必死で心の冷静を保とうとグラファイトを睨み続けた。
グラファイト「バグスターである事を隠して何が目的だ?」
A「貴方には関係の無い事よ」
グラファイト「口を割る気は無さそうだな」
A「いつから知っていたの??」
グラファイト「さぁ覚えてもいない。ただ、、、最近のお前は気に入らない。」
グラファイトはまたニヤリと笑いゆっくりと歩いて距離を詰めて来る。
グラファイト「バグスターのくせに人間のゲンムなんかに惚れてどうするつもりだ?」
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大崎舞子(プロフ) - kojiさん» 最後までお読みいただきありがとうございます!大好きだなんて、、うれしいです!!大人セクシー路線の黎斗とグラファイト、お楽しみいただけて良かったです! (2018年6月12日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - Hyuiさん» 皆さんにご理解頂けるか謎過ぎたグラファイトとの関係ですが、ホッとしました! (2018年6月12日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - moon791さん» いつもコメントありがとうございます!とても励みになりました^_^書けば書くほどグラファイトを好きになって大変でした爆 またどうぞよろしくお願いします! (2018年6月12日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
大崎舞子(プロフ) - 双羅さん» 最後までお読みいただきありがとうございました!こんな夢主ちゃんを受け入れてもらえるかちょっと不安だったのですが、ありがとうございます!貴利矢も大好きなので頑張ってみます! (2018年6月12日 21時) (レス) id: 82a79b3fc1 (このIDを非表示/違反報告)
koji(プロフ) - お疲れ様でした!相変わらずの素敵な神とグラファイトにやられます。いつも楽しみで仕方ないです!大好きです!爆 又楽しみにしてます! (2018年6月12日 20時) (レス) id: 91fefba221 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おおさきまいこ | 作成日時:2018年5月17日 17時