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誰もいない静かな砂浜までやってくると、片手に持っていた浮き輪を雑に投げた飛雄が”待ってました”とばかりに口づけを落としてくる。
どんどん熱を持ち始める身体に追い討ちをかけるように、腰から背中にかけて這い上がってくる繊細さを宿した指先が私の欲を刺激していく。飛雄が触れてくる場所全てが発火したみたいにひどく熱を持って、浅くなってしまう呼吸が身体全体の温度をじんわりと上げる。
軽く触れ合うだけの優しいキスを何度か繰り返し、息のかかる距離で見つめ合う。頬に触れていた手がゆっくりと頭の後ろへ回されると、再度重ねられた唇から熱い舌が無理矢理捩じ込まれた。
逃すまいと捕らえた舌を堪能するように絡めてくる彼のソレがクラクラするくらい気持ち良くて、もうこのままこの熱に溺れて溶けてしまいたいとすら思った。
「・・・あ、悪い」
『ッはぁっ、・・・酸素が、』
「だから口で息すんなって」
『いざとなると頭回んないんだってば！』
息苦しさの限界が訪れて思いきり胸元を押し返せば、察してくれた薄い唇が離れて一気に酸素を送り込む。何度経験してもいざ始めてしまうと呼吸の方法を頭で考えてる余裕なんてなくて、結局いつもどうにか口から酸素を取り入れようとして酸欠寸前みたいな状態になってしまう。
肩の上下運動がようやく落ち着き始めた頃、視線を感じて顔を持ち上げれば黙ったまま水着を凝視する飛雄を捉えた。
そういえば、長い時間一緒に居るけど水着について何も触れてこないし何も言ってもらってないような。
『・・・ちょっと、せっかく水着買ったんだからなんか言ってよ』
なかなか感想を述べてくれないことに不貞腐れてみれば、歪められた口元を隠すように気まずげな咳払いを響かせた。
逸らされた視線は再び可愛らしいフリルの付いた水着へと落とされ、控え目に紡がれたその言葉はいとも簡単に私の心を揺さぶっていく。
「・・・可愛い」
『え、』
「・・・なんつーか、可愛過ぎてやべぇ」
『そっ、え、あ・・・ありがと』
照れくさそうに”可愛い”を連呼する飛雄から、特大ブーメランを食らう。私はこのとき挙動不審なくらいに視線を泳がせていたと思う。
望んでいた言葉に嬉しさと恥ずかしさが相俟って思わず顔を伏せた。「真っ赤だぞ」なんて覗き込む悪戯な笑みに、またこうやって心臓が痛くなる。
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惠音(プロフ) - kazo62さん» 永遠にならないようなるべく頑張ります....！笑。楽しみにしてくださってると思うとやる気もメキメキ湧きますので！ご期待に応えられるよう励みますので、これからもよろしくお願い致します！ (8月9日 17時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
kazo62(プロフ) - 惠音さん» ああああ本当ですか！是非よろしくお願いしますっっ永遠に待ちます！惠音様のペースで全然大丈夫ですので！これからも応援しています！頑張って下さい！ (8月7日 7時) (レス) id: b69daefb3c (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - kazo62さん» ドキドキして頂けて光栄です！月島くんのお話しもずっと書きたいと思っていたので！月島くん素敵ですよね！！まだ先にはなってしまうかもしれませんが気長に待ってくださると嬉しいです....！ (8月6日 21時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - コパンダさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！キュンキュンしてもらえて嬉しいです....！完結までもうしばらく続きますので楽しんでもらえたら幸いです〜！！ (8月6日 21時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - あもんさん» 無事に6章も終わりました！甘々を堪能頂けたでしょうか....？！7章も甘々なので引き続き読んでもらえたら幸いです！ (8月6日 21時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年5月27日 19時
