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海に入ってからまだそんなに経ってはいないと思うけど、ただ波に揺られているだけっていうのも飽きてきたな。プールみたいにスライダーがあったり色んな種類があったりすれば飽きずに楽しめるのかもしれないけど、海って本当にただ水に浸かってるだけだもんね。
そういえば何年か前に来たときも海に入ってる時間なんてほとんどなくて、砂浜で遊んだりパラソルの下で友達と話してる時間の方が多かったような気がする。
波に揺られるこのタイミングで急に冷静になってしまった私はそんな可愛くないことに思考を傾け始めた。
『ねぇ飛雄』
「なんだよ」
『なんか楽しいことしようよ』
「は？」
『なんかない？』
「・・・俺にそんな無茶振りすんのかお前」
振られた提案に眉を寄せる顔はちょっと面白かったけど、それだけじゃ解決にはならないんだよな。小難しい表情で一生懸命に私の無茶振りに頭を捻らせてくれている姿が愛おしい。
小さな波を堪能しつつバタ足で水をかけてやると、飛び散る飛沫を浴びる飛雄が 「おいこら、やめろ」と不満を言いながら濡れた髪を雑に掻き上げる。
＿＿＿その姿がやけに色っぽくて、情欲的で。
一部始終を目の前で見ていた私の心臓はこれでもかと大きく跳ね上がる。熱を持ち始めた顔をどう誤魔化したらいいのか分からなくて、緩んでしまう口元を押さえながら目蓋を伏せた。
「何やってんだお前」
『ちょっ、待っ、近い近い！』
「は？」
色気増し増し状態な飛雄が距離を詰めて来たことに軽いパニックが起きる。反射的に水面を蹴ろうとする私を余所に、瞬きを繰り返す当の本人は無自覚だから全く現状を理解していない。
───・・・前髪上げてるのやばい、めちゃくちゃに格好良い。なんか急に色気オーラが爆発してる。
前にも思ったけど、飛雄ってビジュアルが良いからこんなちょっとした変化も全部が絵になるんだよね。私以外の女子に見せたくない思いもあるけど、こんなに格好良い人が私の彼氏なんだと自慢したい気持ちもある。
「顔すげぇ赤いけど」
『・・・日焼けかな』
「まじかよ、猿じゃん」
『うっさい！』
容赦なく水をかけてやれば、ずぶ濡れにされた端正な顔が険しさを刻む。当て付けるようにグルグルと回し始めた浮き輪は異常な速度で回転する。「アトラクションみたい！」と途中から笑いが止まらなくなり、ようやく浮き輪が動きを止めた頃にはお互い息切れを起こしていた。
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惠音(プロフ) - kazo62さん» 永遠にならないようなるべく頑張ります....！笑。楽しみにしてくださってると思うとやる気もメキメキ湧きますので！ご期待に応えられるよう励みますので、これからもよろしくお願い致します！ (8月9日 17時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
kazo62(プロフ) - 惠音さん» ああああ本当ですか！是非よろしくお願いしますっっ永遠に待ちます！惠音様のペースで全然大丈夫ですので！これからも応援しています！頑張って下さい！ (8月7日 7時) (レス) id: b69daefb3c (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - kazo62さん» ドキドキして頂けて光栄です！月島くんのお話しもずっと書きたいと思っていたので！月島くん素敵ですよね！！まだ先にはなってしまうかもしれませんが気長に待ってくださると嬉しいです....！ (8月6日 21時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - コパンダさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！キュンキュンしてもらえて嬉しいです....！完結までもうしばらく続きますので楽しんでもらえたら幸いです〜！！ (8月6日 21時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - あもんさん» 無事に6章も終わりました！甘々を堪能頂けたでしょうか....？！7章も甘々なので引き続き読んでもらえたら幸いです！ (8月6日 21時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年5月27日 19時
