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(美緒side)
賑わう廊下で気まずい沈黙が流れる。正確に言えば気まずそうにしているのは影山くんで、受け取ったいちごオレを口に含んで難しい顔をしている。
Aは気遣いのつもりだったのかもしれないけど、どうやら影山くんにはかなりの難題らしい。話に聞いていた通り人とのコミュニケーションは相当苦手みたい。整った顔立ちなのにデフォルトがその仏頂面だ、話しかけづらい要素がふんだんに詰め込まれている。
───・・・しかしまぁ、こうして近くで見てみるとやっぱりイケメンだわ。今まで恋愛感情にならなかったAがちょっと理解出来ないわね。
一向に柔らかくならないその顔に鼻先を向ける。彼の方から話題を出すのは難しそうだと踏んで、A絡みの無難な台詞を選んでみた。
「話すのは初めてだね。Aとは順調？」
「あ、はい。えっと・・・、」
「あー、ごめんごめん！横田美緒です」
「っス。いつもAが世話になってます」
「いえいえ〜、こちらこそ」
Aの名前を出した途端、あからさまに表情が和らいだ彼に思わず吹き出しそうになった。きっと嘘も隠し事も出来ないタイプね、すぐに態度に出そう。
見た目からお堅いイメージがあったけど、
どうやら思っていた以上にAにベタ惚れみたい。
「Aって本当に裏表ない純粋な子だよね」
「そうっすね。昔からあのままです」
「あ、あと影山くんのことばっかり話してる」
「え、」
「今日も調子良さそうだったとか、頭を撫でてくれて嬉しかったとか、毎日惚気まくりですよ」
「・・・なんか、すんません」
自分の話題が出されているとは知らなかったのか、目を丸くした影山くんを目端にやれやれと肩を竦めてみる。私の暴露を聞いて染まっていく面貌は気まずげに伏せられ、再び黙り込んでしまった。
＿＿＿本当に大事なんだなぁ、Aのこと。
聞かなくたってその表情だけで理解出来てしまう。彼がAをどれだけ想っているのか。気が付かれないよう口元を綻ばせると、ずっと伝えようと片隅に置いていたことを言葉に乗せる。
「幸せにしてあげてね、Aのこと」
蒼い瞳を瞬かせると、「はい」と飾り気ない真っ直ぐな返答を寄越した。真面目で、真っ直ぐで、彼女が大好きなバレーボール青年。きっと影山くんはそういう人なのだと、この短い会話でなんとなく分かった気がする。
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惠音(プロフ) - kazo62さん» 永遠にならないようなるべく頑張ります....！笑。楽しみにしてくださってると思うとやる気もメキメキ湧きますので！ご期待に応えられるよう励みますので、これからもよろしくお願い致します！ (8月9日 17時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
kazo62(プロフ) - 惠音さん» ああああ本当ですか！是非よろしくお願いしますっっ永遠に待ちます！惠音様のペースで全然大丈夫ですので！これからも応援しています！頑張って下さい！ (8月7日 7時) (レス) id: b69daefb3c (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - kazo62さん» ドキドキして頂けて光栄です！月島くんのお話しもずっと書きたいと思っていたので！月島くん素敵ですよね！！まだ先にはなってしまうかもしれませんが気長に待ってくださると嬉しいです....！ (8月6日 21時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - コパンダさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！キュンキュンしてもらえて嬉しいです....！完結までもうしばらく続きますので楽しんでもらえたら幸いです〜！！ (8月6日 21時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - あもんさん» 無事に6章も終わりました！甘々を堪能頂けたでしょうか....？！7章も甘々なので引き続き読んでもらえたら幸いです！ (8月6日 21時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年5月27日 19時
