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(影山side)
二度目の遊泳を満喫して先輩達の元へ戻れば案の定冷やかしの連続。独特な空間に耐えきれなくなったらしいAが逃げるようにその場から走り出し、取り残された俺は格好の餌食となる。
キラキラと表情を輝かせながら質問を投げて来る先輩達を上手いこと躱せば、帰る頃には疲労困憊状態だった。
「影山、ちょっと来て」
「あ、はい。なんスか」
「・・・
帰り支度をしてバスに乗り込むまでの僅かな時間。声を掛けてきた清水さんに首を傾げて近寄れば、途端に悪戯な笑みを浮かべてケータイの画面を向けてくる。
含みを孕んだ表情から視線を移動させて画面へ目をやると、そこには水着姿のAの写真が映し出されていた。
「欲しかったらあげる。他にもいっぱい撮ったから、可愛いAちゃんの水着姿」
「マジすか、全部ください」
「ふふっ、即答」
前のめりに返事をすれば、「ちょっと待ってね」と笑いを零しながら何枚かの画像を送ってくれた。振動するケータイを取り出して未開封のメッセージを確認すると、先程まで瞳に映していたAの水着姿が何枚も思い出として残されている。
───・・・いよいよ誰にも見せられない状態になってきたな、俺の写真フォルダ。
可愛い水着姿を撮影したかったが、手元にケータイがなくてそれが叶わなかった俺にとって願ってもないサプライズだった。
「あざす！」
「どうだった？彼女の水着姿は」
「・・・すげぇ可愛かった、です」
「それ、ちゃんと本人に伝えてあげてね。Aちゃん、影山に可愛いって思ってもらいたくていっぱい悩んでたから」
「・・・そう、なんですか」
「好きな人に可愛いって言われるの、女の子にとったら凄く嬉しくて幸せなことだからきっと喜ぶよ」
綻ばせる清水さんから視線を移せば、谷地さんと談笑しているAが映り込む。
もしかしたら俺が知らないだけで、Aはいつも俺のために”見えない努力”をしてきてくれていたのかもしれない。女心というやつがよく分からず疎い俺は、彼女の些細な努力に気が付かずに見落としてきたことが数え切れないほどあるはずだ。
俺のためだけに頭を悩ませ、真面目な顔で水着を選んでいる姿が容易に想像出来てしまう。その健気すぎる想いに、胸の内からどうしようもない愛おしさが溢れてくる。
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惠音(プロフ) - kazo62さん» 永遠にならないようなるべく頑張ります....！笑。楽しみにしてくださってると思うとやる気もメキメキ湧きますので！ご期待に応えられるよう励みますので、これからもよろしくお願い致します！ (8月9日 17時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
kazo62(プロフ) - 惠音さん» ああああ本当ですか！是非よろしくお願いしますっっ永遠に待ちます！惠音様のペースで全然大丈夫ですので！これからも応援しています！頑張って下さい！ (8月7日 7時) (レス) id: b69daefb3c (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - kazo62さん» ドキドキして頂けて光栄です！月島くんのお話しもずっと書きたいと思っていたので！月島くん素敵ですよね！！まだ先にはなってしまうかもしれませんが気長に待ってくださると嬉しいです....！ (8月6日 21時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - コパンダさん» 嬉しいお言葉ありがとうございます！キュンキュンしてもらえて嬉しいです....！完結までもうしばらく続きますので楽しんでもらえたら幸いです〜！！ (8月6日 21時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - あもんさん» 無事に6章も終わりました！甘々を堪能頂けたでしょうか....？！7章も甘々なので引き続き読んでもらえたら幸いです！ (8月6日 21時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年5月27日 19時
