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(影山side)
余裕なんてものは一瞬にして吹っ飛んだ。
縋るように求めてくるAに応えてやりたくて。
拭えないその不安を少しでも払ってやりたくて。
走り出してしまった本能を必死に押さえつけ、桜色に艷めくそこに己のを押し当てる。重なる唇から想いが伝わるような優しい口づけに、Aの身体が少しだけ和らいだのが分かった。白く滑らかな頬を両の手で優しく包み込みながら、出来る限りの柔らかな声色で愛を紡ぐ。
「好きだ」
『・・・うん』
「すげぇ好き」
『んっ、』
「Aが好きだ」
台詞の合間合間に優しいキスを落としていく。
頭、額、目蓋。上からゆっくりと順に口づけていくと華奢な肩が小さく跳ねた。俺の思うように反応してくれるAが可愛くて、愛おしくて、どんどん満たされていく渇欲と独占欲。
見上げてきた潤んだ瞳に柔らかさを刻めば、恥じらいから逃げようと伏せた顔を俺の胸元へ押し付けてくる。Aが起こすアクションひとつひとつが渦巻く色んな感情を刺激して、滾付ける私欲が身体の体温を底上げしていく。
───・・・あぁ、クソ。可愛いな。
こんな状況じゃなければもう少し触れられたのに。
このタイミングで自身の本能をぶつけるのは如何なものかと小さく息を吐き出し、その肩へ頭を預けた。
『・・・面倒くさい彼女でごめんね』
「お前が面倒くさいのは最初からだろ、今更なんとも思わねぇよ。つーか、そんなん俺も同じだ」
『ふふ、そっか』
「なんでお前はいつもそうやって我慢すんだ。いい加減その抱え込む癖どうにかしろ。俺のいないところで一人で泣いてるなんて、そんなの嫌なんだよ」
全ての悲しみから守ってやることは出来ない。
それならせめて俺のそばで泣いて欲しい。
抱き締めてやることしか出来ないけど、悲しみの涙を拭ってやることしか出来ないけど、お前が笑顔になるまで寄り添ってやるから。ずっとそうしてきてくれたように、俺も支えてやれる存在でありたいんだよ。
耳元で息を呑む音が聞こえた。ほんの僅かな間を空けて「やっぱり飛雄には敵わないな」と控え目な声が落ちると、身体を離した彼女が綻ぶ唇を押し当てる。
『これからもずっと、大好きでいてね』
茶目っ気な笑みを刻むその姿に安堵が広がる。口端を持ち上げて「当たり前だ」と短く愛を返すと、艶やかな桜色をもう一度奪ってやった。
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惠音(プロフ) - 名無しさん» キュンですね〜！素敵なシチュありがとうございます！勉強会の話が終わったら、ちょいちょい物語動かしていこうかな〜と思っています！永山さんも登場する予定なので楽しんでもらえたら光栄です....！ (2月12日 19時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 欲望が抑えられないです (2月11日 23時) (レス) id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ほのぼの会やちょい甘な会もいいけど、最近出てこなくなった永山さんが影山にアクションかけて夢主ちゃんが不安になってちょっと永山さんと取り合い的なのしてそれでも夢主ちゃん以外に興味ない影山にカウンターくらって影山と夢主ちゃんの激甘な会が見てみたい (2月11日 23時) (レス) @page44 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - Lunaさん» 大好きだなんて嬉し過ぎます....！性癖に刺さる影山くんになれていて良かったー！少しでも日々の癒しになれたら嬉しいです！ (2月5日 7時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 惠音さん» わぁー！お返事ありがとうございます！ほんと無限大です！！惠音さんのお話大好きです！！ (2月4日 23時) (レス) id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年12月9日 20時
