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(影山side)
”普段と違う”と気が付いたのは割と早い段階で、なにかしらそれっぽい理由を付けてついて回るAが目端に映る。東京遠征のときに俺が似たようなことをしていたが、まさにアレと全く同じだ。午後の部活が始まってからというもの、Aがずっと俺のあとをついて来る。最初は偶然が重なっただけかと思っていたが、ここまでくると疎い俺でもさすがに気が付く。──こいつは意図的に引っついてきているのだと。
俺よりももっと早い段階で異変に気が付いた先輩達はこの見慣れない光景に微笑ましさを感じているようだった。俺がAのあとを引っつくことはあっても、Aが俺について回ることは今までなかったから。
試しにわざと距離を取ってみると必死について来る。そのいじらしい程に健気な姿がたまらなく愛おしくて、背中に掛けられる声に緩々と口元が歪んでしまう。
「おい、お前それやめろ」
『え』
「可愛すぎて襲いたくなる」
『なっ、！』
「それ以上近付いたらキスすんぞ」
歩みを止めると背中に僅かな衝撃。すぐ後ろを歩いていた彼女がぶつかったのだろう。「ぅぶっ、」とくぐもった声が背後から聞こえたのがその証拠だ。緩んでしまう頬を引き締め直してから平然を装って振り返れば、衝突した顔面を摩るAが疑問の眼差しで見上げてくる。
馬鹿正直過ぎる台詞が出てしまう俺もどうかと思うが、そうさせているのはAが原因だ。あんな如何にも「少しでも一緒に居たい」と理解出来てしまう行動をされれば、誰だって我慢出来なくなるだろ。
いつものように反論が飛んでくるかと思ったのに、尖らせた桜色の唇から紡がれたのは予想とは真逆の返答だった。
『いいよ』
「は」
『キスして』
「いや、いいよって・・・」
まさかの同意に間の抜けた声が漏れた。
つまりは”キスをして欲しい”ということだろうか。辿り着いた答えがじんわりと体温を上げていき、咄嗟に賑わう周りへ目を配る。この時点で、キスをすることは俺の中で決定事項だった。
───しかしさすがにこの場でするのはマズイ。何処か場所を変えねぇと後々面倒なことになる。
あんなに人前でするのを恥ずかしがってたくせに最近のAはやけに積極的だ。こんなふうに素直に求めてくることも途端に増えて、常に愛を欲しているように見える。俺としては願ったり叶ったりだが、そこまで変わってしまう何かが彼女にあったのだろうかと僅かな疑問が湧く。
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惠音(プロフ) - 名無しさん» キュンですね〜！素敵なシチュありがとうございます！勉強会の話が終わったら、ちょいちょい物語動かしていこうかな〜と思っています！永山さんも登場する予定なので楽しんでもらえたら光栄です....！ (2月12日 19時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 欲望が抑えられないです (2月11日 23時) (レス) id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ほのぼの会やちょい甘な会もいいけど、最近出てこなくなった永山さんが影山にアクションかけて夢主ちゃんが不安になってちょっと永山さんと取り合い的なのしてそれでも夢主ちゃん以外に興味ない影山にカウンターくらって影山と夢主ちゃんの激甘な会が見てみたい (2月11日 23時) (レス) @page44 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - Lunaさん» 大好きだなんて嬉し過ぎます....！性癖に刺さる影山くんになれていて良かったー！少しでも日々の癒しになれたら嬉しいです！ (2月5日 7時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 惠音さん» わぁー！お返事ありがとうございます！ほんと無限大です！！惠音さんのお話大好きです！！ (2月4日 23時) (レス) id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年12月9日 20時
