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白鳥沢学園を打ち破り、見事に全国行きの切符を手にした烏野高校排球部は校内でも注目される存在になった。
黄色い声援なんて皆無だった初めの頃が嘘のように、今となってはその姿を拝もうと女子生徒が何人も体育館まで足を運んでいる。ボールを追いかける部員の姿を扉の外側から見つめる光景はいつまで経っても慣れない。
＿＿＿優勝した途端にコレだもんなぁ。
凄く嬉しいことなのに、なんだかモヤモヤしてしまう。
甲高い声を流しながら自身の仕事を進めていくと、飛雄が上げたトスを月島くんが相手コートに叩き付ける。そのたったひとつの流れで女子生徒が悲鳴にも似た歓声をあげ、体育館に高音が響く。
谷地「優勝してからというもの、影山くんと月島くんの女子人気は凄まじいですね」
清水「たくさん活躍してたからね。それにほら、元々あの二人って
谷地「そんな担当あったんですか？」
清水「三年が勝手に言ってたんだけどね」
＿＿＿そう。女子生徒からの黄色い声援を受けているのは基本的に飛雄と月島くんなのだ。
月島くんは分かる。元々モテるし、なんせファンクラブがあるくらいだ、女子が群がるのも理解出来る。問題はそこに飛雄が並んでいることだ。確かに試合では大活躍だったし、もちろん格好良いのは充分に知っているけど、予想以上の反響なだけに動揺が隠せない。当の本人達は全く関心なさそうに知らん顔しているけど、やはり自分の行動ひとつで悲鳴が飛ぶことに関しては意識が削がれるのだろう。やりづらそうに眉を顰めている。
・・・女子に一番興味がなさそうな人達が、何故か一番モテてしまうのはどうしてなんだろう。
慣れない甲高い声音に手元が狂ったらしい。妙な方へ飛んでしまったトスに舌打ちをする飛雄を捉え、小さく嘆息をする。
『・・・私、彼女なんだけど』
あの試合が終わってからというもの、飛雄は凄くモテている。直接見た訳でも聞いた訳でもないけど、風の噂で「影山くんが格好良い」という話をよく耳にしていた。ラブレターらしき手紙もあれ以降何度か手渡され、昨日なんて可愛くラッピングされた手作りのお菓子を貰っていた。それをいちいち真面目に全部渡してくれるから、嬉しさと嫉妬心がぐちゃぐちゃになって結果的には何も言えない。
＿＿＿”彼女”という私の存在は、なんの抑止力にもなっていないらしい。
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惠音(プロフ) - 名無しさん» キュンですね〜！素敵なシチュありがとうございます！勉強会の話が終わったら、ちょいちょい物語動かしていこうかな〜と思っています！永山さんも登場する予定なので楽しんでもらえたら光栄です....！ (2月12日 19時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 欲望が抑えられないです (2月11日 23時) (レス) id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ほのぼの会やちょい甘な会もいいけど、最近出てこなくなった永山さんが影山にアクションかけて夢主ちゃんが不安になってちょっと永山さんと取り合い的なのしてそれでも夢主ちゃん以外に興味ない影山にカウンターくらって影山と夢主ちゃんの激甘な会が見てみたい (2月11日 23時) (レス) @page44 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - Lunaさん» 大好きだなんて嬉し過ぎます....！性癖に刺さる影山くんになれていて良かったー！少しでも日々の癒しになれたら嬉しいです！ (2月5日 7時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 惠音さん» わぁー！お返事ありがとうございます！ほんと無限大です！！惠音さんのお話大好きです！！ (2月4日 23時) (レス) id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年12月9日 20時
