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『ま、待て！おすわり！』
「うるせぇ。おい逃げんな」
『ぅわっ！・・・ッだ、誰かお助け、』
「往生際が悪ぃぞ、大人しく喰われろよ赤ずきん」
浮かんだ幾つかの静止命令は一向に聞き入れてもらえず、近すぎる飛雄との距離があっという間に心拍数を上げていく。唇が離れた隙に抜け出そうとすれば腰を掴まれてすぐさま元の位置へと引きずり戻されてしまった。
この展開に戸惑いながらも、どこか期待して喜んでしまう自分がいる。私達はもうお互いが”欲しくてたまらない”と知ってしまっているのだから。あんなにも堪えていたのが嘘みたいに、飛雄は分かりやすく私に触れてくるようになった。きっと長いあいだ我慢し続けた反動なのだろうけど。
「なにする気なの」なんて愚問を口にしたのはちょっとした照れ隠し。同じことを望んでいるなんて恥ずかしくて言えないから。
全ての条件が揃っていない今の状況では、その行為を完結させるのは不可能だ。それでも止めることの出来ない走り出してしまった欲が、私達を本能のままに勢いづける。
「なにって、
＿＿＿空腹に舌なめずりをする獣が甘い囁きを響かせ、真っ白な首筋に優しく噛み付いてみせた。
徐々に下がっていく熱い舌と柔い快楽に身体中が火照る。ゾクゾクと痺れるような刺激が、腰の辺りから頭のてっぺんまで走り抜けていく。顔の横にあったはずの掌は身体のラインをなぞりながら緩やかに滑り始め、すぐにフリルの付いたシャツの中へと侵入してきた。
私よりも高い飛雄の体温が、直接伝わってくる。外気に晒された肌はひんやりと冷たいはずなのに、私達を纏う空気と飛雄の繊細な指先が異常なくらいに体温を底上げしていた。
意思とは関係なく漏れる甘い声と吐息。恥ずかしさを堪えるように胸元にある彼の頭をぎゅっと抱きしめると、怒気を含んだ勢いある声が私達の耳朶を打つ。
「ぅおおおいコラ！こんなところで盛ってんじゃねぇぞ狼！やりてぇなら場所考えろ！さっさと帰れ！」
視界に入り込んだのは、険しさで普段の数倍は強面に見える田中先輩。今にも殴りかかってきそうなくらいに覇気が凄い。
弾かれるように身体を起こして距離をとる私達は、その直後に登場した澤村先輩にこっ酷く叱られる羽目になった。腕を組んでドス黒い圧を放つ澤村先輩の目の前で、二人して正座をしながら尋常ではない冷や汗を大量にかいた。
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惠音(プロフ) - 名無しさん» キュンですね〜！素敵なシチュありがとうございます！勉強会の話が終わったら、ちょいちょい物語動かしていこうかな〜と思っています！永山さんも登場する予定なので楽しんでもらえたら光栄です....！ (2月12日 19時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 欲望が抑えられないです (2月11日 23時) (レス) id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ほのぼの会やちょい甘な会もいいけど、最近出てこなくなった永山さんが影山にアクションかけて夢主ちゃんが不安になってちょっと永山さんと取り合い的なのしてそれでも夢主ちゃん以外に興味ない影山にカウンターくらって影山と夢主ちゃんの激甘な会が見てみたい (2月11日 23時) (レス) @page44 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - Lunaさん» 大好きだなんて嬉し過ぎます....！性癖に刺さる影山くんになれていて良かったー！少しでも日々の癒しになれたら嬉しいです！ (2月5日 7時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 惠音さん» わぁー！お返事ありがとうございます！ほんと無限大です！！惠音さんのお話大好きです！！ (2月4日 23時) (レス) id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年12月9日 20時
