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(月島side)
黙り込んだ僕を不思議そうに覗き込むその姿に心臓が跳ね上がる。瞳に映るAの全てが愛おしくて、疼いてしまう身体を堪えながら必死に冷徹さを取り繕った。
＿＿＿堰を切ったように溢れてくる浅ましい欲望。途端に意識し始めてしまったAの全部が僕の中にある本能を柔く引っ掻いてくる。触れられたことのないような、奥底にある敏感な場所まで余すことなく。
険しさを刻む細められた視界に、小さく吹き出したAが映り込む。どうしようもなく乱されている胸中を悟られないよう眉間を狭めてやると、悪戯に持ち上がる口元に嫌な予感が撫でた。
『もしかして照れた？』
「・・・照れてない」
『ほんとに？』
「なんで僕が照れるの」
『ふふっ、そっか。それは残念です』
陽だまりにも似た笑顔は、もう僕の弱点となりつつある。君がその笑顔を向けてくれるだけでこんなにも満たされてしまうのだから。そんなこと、絶対に言ってやらないけど。
＿＿＿ほんと、どうしようもないところまできてしまったんだな。こうして翻弄されることすら、”君が相手なら悪くないかもしれない”と思ってしまうなんて、救いようがない。
茶目っ気たっぷりに肩を竦めてみせたAが僕の右手へ視線を送る。移り変わる不安気な色を捉えた刹那、白く滑らかな掌がそれを優しく包み込む。予期せぬ温もりに全身が発火したように熱くなり、萎縮した筋肉が身体を緊張状態へと持っていく。試合中に負った傷が気になるのか、長い睫毛を縁どった灰茶色の瞳に憂わしさが滲む。
『手、大丈夫？痛いよね』
「・・・平気」
そう虚勢を張ったのは、悲しい顔をして欲しくなかったからだろうか。お人好しで他人の痛みに寄り添ってばかりいるAのことだから、こんな些細な出来事も大袈裟に受け止めてしまうはずだ。その温かな笑顔を悲しみでかき消して欲しくはなくて、零れ落ちた強がり。
正直、痛みは強く残っている。だけどそれよりも激しく脈を打つ心臓の方が痛い。こんなにも速くて大丈夫なのかと不安になるほど、尋常ではない速さを刻んでいた。
＿＿＿彼女が触れている部分がひどく熱い。
少し力を込めれば壊れてしまいそうな華奢で小さな掌。無骨な固さで縁取られた男の僕とは全く違う、柔らかくて滑らかな、繊細さで出来た指先。
Aの身体は、女の作りだ。そう呑み込んでしまえば、言葉に出来ないもどかしさが全身にまとわりつく。
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惠音(プロフ) - 名無しさん» キュンですね〜！素敵なシチュありがとうございます！勉強会の話が終わったら、ちょいちょい物語動かしていこうかな〜と思っています！永山さんも登場する予定なので楽しんでもらえたら光栄です....！ (2月12日 19時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 欲望が抑えられないです (2月11日 23時) (レス) id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ほのぼの会やちょい甘な会もいいけど、最近出てこなくなった永山さんが影山にアクションかけて夢主ちゃんが不安になってちょっと永山さんと取り合い的なのしてそれでも夢主ちゃん以外に興味ない影山にカウンターくらって影山と夢主ちゃんの激甘な会が見てみたい (2月11日 23時) (レス) @page44 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - Lunaさん» 大好きだなんて嬉し過ぎます....！性癖に刺さる影山くんになれていて良かったー！少しでも日々の癒しになれたら嬉しいです！ (2月5日 7時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 惠音さん» わぁー！お返事ありがとうございます！ほんと無限大です！！惠音さんのお話大好きです！！ (2月4日 23時) (レス) id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年12月9日 20時
