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＿＿＿これは、一体どういうことだ。
目の前で起こっている展開を必死に解読する。緊急停止した脳内がようやく再起動したとき、２度目の甘ったるい声音が賑わう廊下で響いた。先程と全く同じ台詞をなぞって。
「あのっ、これ影山くんに渡してもらえますか？」
『・・・えっ、と、』
私も先程と全く同じ反応を返した。いや、返すしかない。何故ならば見知らぬ女子生徒が可愛らしい便箋に包まれたラブレターらしきものを私に突き出しているから。私宛に向けられたものならば多少なりとも喜びがあっただろうが、そうならない問題はこの手紙の宛先が私ではなく飛雄だからだ。
どう転んでも理解出来ない謎の展開に、私の頭は完全にパニック状態に陥っている。
『・・・あの、私、一応
「知ってます！なので頼みに来ました！」
『えっ、いやだってそれラブレターですよね？』
「まさか、違いますよ！彼女さんがいるのにそんなことしません！ただのファンレターです！」
───いや同じでは？え、違うのか？
訝しげに眉を寄せた私に微笑んでみせる彼女は、変わらず可愛らしい便箋を差し出している。
詳しい事情を訊いてみると、バレーボールを高校から始めた彼女は飛雄に憧れを抱いているようで、このあいだの試合にえらく感動したらしい。しかしそれが真実か分からないから「分かりました」と首を縦に振れない。直接本人に渡さないのは恥ずかしいからなのだろうか。本当にただのファンなのかもしれないが、そもそも私は彼女なのだ。飛雄が女子に好意を寄せられていること自体がモヤモヤしてしまう。
頭を捻る私に痺れを切らしたのだろうか。両手に持っていた手紙を半ば無理矢理私の手に握らせると、有無を言わさない笑顔を向けてきた。
「彼女さんしか頼れないんです！お願いします！」
『えっ、あっ！ちょっと！』
軽い足取りで踵を返した背中を引き止めたがそれが叶うことはなかった。少しだけ皺が出来てしまった便箋を見つめながら、未だ理解が追い付かない思考回路を必死に建て直していく。
・・・どうしよう。結局受け取ってしまった。
どんな形であれ、熱い想いの綴られたそれを無下にするのは如何なものか。投げた視線の先にあるゴミ箱へ入れてしまえば、飛雄へこの手紙が渡ることはないわけだが。
盛大な嘆きをその場に吐き出すと、肩に掛けていた鞄へそっとしまい込んだ。
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惠音(プロフ) - 名無しさん» キュンですね〜！素敵なシチュありがとうございます！勉強会の話が終わったら、ちょいちょい物語動かしていこうかな〜と思っています！永山さんも登場する予定なので楽しんでもらえたら光栄です....！ (2月12日 19時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 欲望が抑えられないです (2月11日 23時) (レス) id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - ほのぼの会やちょい甘な会もいいけど、最近出てこなくなった永山さんが影山にアクションかけて夢主ちゃんが不安になってちょっと永山さんと取り合い的なのしてそれでも夢主ちゃん以外に興味ない影山にカウンターくらって影山と夢主ちゃんの激甘な会が見てみたい (2月11日 23時) (レス) @page44 id: 5d4eebdee6 (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - Lunaさん» 大好きだなんて嬉し過ぎます....！性癖に刺さる影山くんになれていて良かったー！少しでも日々の癒しになれたら嬉しいです！ (2月5日 7時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
Luna(プロフ) - 惠音さん» わぁー！お返事ありがとうございます！ほんと無限大です！！惠音さんのお話大好きです！！ (2月4日 23時) (レス) id: ae56522889 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年12月9日 20時
