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部室の扉を開けば、鼻先を向けた清水先輩と仁花ちゃんが笑顔で迎えてくれる。すっかり馴染んだこの光景を堪能してからシャツのボタンを外すと、首元で輝くネックレスに頬が緩んでしまう。
＿＿＿夢だったんじゃないかと思えるほどに幸せな時間。間違いなく今までで一番幸せな誕生日だった。あの瞬間全てが飛雄に満たされて、それこそ彼以外なにも要らないと思えた。
シャツを脱ぐ私の目端に映ったのは、悪戯に覗き込んできた清水先輩。両肩を掴まれたと思ったら勢いよく身体を向かい合わせにされる。下着姿で瞬かせる私の首元へ落ちていく視線が、察したように和らいだ。
「そのネックレス、影山からでしょ？」
『・・・はい』
「可愛い！Aちゃんに凄くよく似合ってる！」
『へへ、ありがとう』
輝きを放つネックレスを弄りながら照れくさい笑顔を返す。恥ずかしさはもちろんあるけど、それ以上にこの幸せを噛み締めていたかった。惚気けるなと呆れ顔をされてしまいそうなほど、幸福に満ち溢れた気持ちを。
”こんなにも幸せなんだ”って、”愛されているんだ”って、声を上げて言いふらしたくなってしまう。
私の身体を観察するように見つめる視線。それに気が付いたのは、すぐ目の前で小さな落胆の声が零れ落ちてからだった。
「なんだ、キスマークだらけだと予想してたのに。影山って絶対そういうタイプでしょ」
『えっ』
「私も凄いことになってるの想像してました！」
「案外そういうの気にするのかな、影山」
「それか大事すぎて痕すら付けられない、とかですかね？Aちゃんにボールが当たったときも血相を変えていましたし」
「あー、なるほど。それはありそう」
下着一枚の私へ目を走らせながら疑問を並べていく清水先輩と仁花ちゃん。飛び交う会話が一体なにを意味しているのか、それを理解するのに時間は掛からなかった。
＿＿＿きっと二人の脳内にいる私達は、
既に一線を超えていることになっているのだろう。
そんな話をしたことはなかったが、”付き合って三ヶ月”という月日と、”相手が影山飛雄だから”という情報がその結論を弾き出したのかもしれない。後者の理由に至ってはよく分からないが、どうやら皆の中で飛雄は
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惠音(プロフ) - mbftmmさん» 嬉しすぎるお言葉ありがとうございます！独特な書き方をどう感じてもらえるか不安だったんですけど、そう言っていただけて本当に嬉しいです....！まだまだ物語は続きますので、最後までお付き合い頂けると幸いです！！ (10月12日 10時) (
レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - yokyo586さん» 励みのお言葉ありがとうございます！影山くんとのお話だけど、月島くんの良さを出来る限り表現していきたいと思いまして....！幸せだけじゃなくて切なくて辛い感じとか、リアルな恋愛を書くよう心掛けていますので....そのへんも楽しんで頂けたら幸いです！ (10月12日 10時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
mbftmm(プロフ) - 主様は天才ですか？天才ですね？きゅん死寸前です……言葉の綴り方も上手で世界に入り込んでしまう…！！！応援してます！！！！！！ (10月12日 0時) (レス) @page11 id: 17c26d4027 (このIDを非表示/違反報告)
yokyo586(プロフ) - 切ない···影山大好きなのに、月島を応援したくなっちゃう···読み手の心を鷲掴みに出来る作者様すごすぎます！キャラの心情や背景がすっごく分かりやすくてスっと物語に入れちゃいます！ (10月9日 21時) (レス) @page11 id: 1b6531e2bb (このIDを非表示/違反報告)
惠音(プロフ) - まゆ華さん» この作品を見つけてくださってありがとうございます！面白いと言ってもらえて嬉しいです....！これからも楽しんでもらえるように頑張りますので、よろしくお願いします！ (10月4日 20時) (レス) id: eb865940ec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：惠音
| 作成日時：2023年9月30日 19時
