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彼氏:神威 友情出演:高杉晋助 ページ11

彼氏:神威
友情出演:高杉晋助






『別れよ

私、シンスケが好きなの』



『何言ってるの?

A、君は俺のだよ』



伸ばした手は空中で空振り




彼女は遠くへ行った____





『っ、は』


目が覚めるとそこは自分の部屋のベッドの上


慌てて隣を見れば

スヤスヤと寝息をたてるAの姿がそこにあった



ああ、夢か


嫌な夢を見たものだ


自嘲気味に笑い額に手を当てれば

そこには汗が滲んでいた


『神威…

どうしたの?』


のっそりと起き上がるまだ眠気が漂うAに


『何でもない

ちょっと目が覚めただけ』


そう言い布団に入るよう施せば


『怖い夢でも見たの?』


そう聞いてくる


怖い夢、まあ間違えではない


何と答えていいか分からず軽く微笑めば

彼女は大丈夫、と俺の頭をポンポンと撫でてきた


俺は子供か、そう思ったが

どこか安心している自分がいた


布団に潜り、Aを抱きしめる


『神威が眠るまで

私が見てるから

だから、安心して眠ってね』


自分も眠い筈なのに、

トロンとした目、ゆったりとした声なのに

そんなんで起きていられるのかと思ったけど


『ありがとう』


Aの優しさが嬉しかった





『ねえ、シンスケのところにだけは行かないでよ』


思わず本音が溢れる

Aは

へ?、と間の抜けた声を出した



『シンスケのこと、

どう思ってるの』


Aはああいうミステリアスなのがタイプなのだろうか

隻眼で煙管を吹かして


怪しげに笑う男に惹かれてしまうのだろうか


そんな葛藤をしている俺に対して

クスクスと笑うA


『神威、まさかそんな夢を見たの?』


否定も肯定もしない

どうせ分かっているだろうから


『大丈夫

夢はね、人に話しちゃえば正夢にならないのよ?』


そんな子供だましのようなことを…


そう思ったが、彼女は続けた


『それに


私が好きなのは神威よ?

バカね

私はあなたしか見てないのに』


俺の胸に顔をうずめ

それから俺の顔を見て言う


その仕草が

表情が


俺の理性を逆立て

思わずゴクリ、と唾を飲み込んだ


『ホント

Aには叶わないや』


Aはまだクスクスと笑い


俺の首に腕を回した

彼氏:坂田銀八 友情出演:沖田総悟→←彼氏:土方十四郎 友情出演:坂田銀時



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設定タグ:銀魂   
作品ジャンル:アニメ
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ゆきこ(プロフ) - 【銀魂】赤い貴方。〔神威〕のパスワードは何ですか? (2017年7月2日 17時) (レス) id: e5cd4b3def (このIDを非表示/違反報告)
はる - 彼氏 近藤 友達 沖田 (2016年10月12日 23時) (レス) id: 667d20a7e0 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 彼氏 かむい 友達 沖田 どsコンビww (2016年4月5日 8時) (レス) id: d85ccadb2b (このIDを非表示/違反報告)
につしー(プロフ) - ありがとうございました(o^^o) (2016年2月26日 23時) (レス) id: 1f8b40ec48 (このIDを非表示/違反報告)
ハル(プロフ) - につしーさん» 了解ですが、掲載はだいぶ遅くなります (2016年1月17日 20時) (レス) id: 74bf78ff90 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ハル | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/harumemory  
作成日時:2015年11月1日 9時

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