6人目の天才 (ページ9)

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少し時間が経ち、今の夢ノ咲学園の評判の話になった。

スタッフやOBなどによる振る舞いにより、

学園の評判はどの学校よりも下の下になってしまった。

大半の一般生徒はただ単にだらけ諦めているだけ。

それを少しでも食い止めるために生徒会を復活させた。

英智｢生徒会としては今後、校内の有名人をピックアップして、
生徒達を奮起させて組み立てていくらしいよ｣

つむぎ｢へぇ｣

英智｢ピックアップするのは4人。いや、6人ほど。
そのうち5人は男子生徒だから、五奇人とも名付けようか。
僕は蓮巳くんに人選を頼まれていたからね｣

つむぎ｢確かに俺たちの中心となる人を
わかりやすく示されたらスッキリするかも。
五奇人かぁ。なんかゴキブリみたいな語感で
嫌ですけど……………｣

叶恵｢こ、こら、つむぎくん｣

英智はクスッと笑い、いいや、いいんだよ、と言う。

その後、人についての話をし始める。

英智｢生徒会長の朔間零(れい)先輩。
そしてもう1人は日々樹渉(わたる)くん｣

つむぎ｢あぁ、演劇部の｣

叶恵｢あれだよね、入手成績がめっちゃ高いって｣

英智｢そして深海奏(かな)汰(た)くん。
彼はいくつかの分野では日々樹くんですら
凌駕するって言う実力を持っているね｣

渉以上の人間ということは、人類の頂点の人間ということ。

しかし日々樹渉についての評価がかなり高い気がする。

理由を聞くと、英智は渉のファンだという。