6人目の天才 (ページ16)

今日:4 hit、昨日:32 hit、合計:25,282 hit

12 ページ16

叶恵｢はぁ、はぁ、｣

その日の昼、五奇人を含む6人が、

外のエリアに集まっていた。

言わずもがな五奇人のメンバーはわかるだろう。

零、宗、奏汰、渉、そして夏目である、

叶恵｢おくれ、ましたっ、｣

零｢あー、いいよいいよ。そこ座れ｣

宗｢全く、遅れるとはどう言うことだね｣

夏目｢まぁまぁ。それにしても、
兄さんと同じ枠に入れられた事で、
あろう事か僕までも注目の的だよ。
でも僕は、そんな今を誇りに思う。
兄さんたちとこうして共にいるこの自分を。五奇人を｣

叶恵｢わたしも。
才能なしのわたしが、何でここにいるかはわかんないけど｣

夏目｢零兄さん、奏汰兄さん、宗兄さん、師匠、叶恵姉さんだけでなく、
あなたたちみたいな偉大な人が腐り果てたこの学園にいたなんて、
これは運命の導きだよ。
僕が夢ノ咲に入ったのは、無駄なんかじゃなかった｣

零｢大袈裟だなぁ、夏目の物言いは｣

渉｢占い師の習性ですかねぇ｣

零｢師匠のお前に似たんじゃねぇのか?｣

叶恵は一口、紅茶を口に含んだ。

夏目｢僕ら五奇人なら夢ノ咲学園を変えられる。
皆を道にいてこの学園に、アイドル業界に、
明るい未来を導くのが、僕ら6人の役割なんじゃないかな｣

奏汰｢『やくわり』……………。
ぼくのやくわりは、『かみさま』です。
でも、なっちゃんがぼくにねがうのは、
『ごきじん』、ですか?｣