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……はずだった。
「A……っ！！！」
「え、いち……？」
私を抱き上げて顔を覗き込んだのは、間違いなく英智だった。
「なんで、ここに……いるの……？」
「ちょっと、伝えたいことがあったんだけど」
困ったように眉を下げると、英智は静かに息を吐いた。
「この調子じゃ無理そうだね……車を呼ぼう」
「ありがと……」
家に電話を入れ、ついでに自分も帰る旨を伝えて……英智はこちらに向き直った。
「ふふ、いつもとは逆だね」
「ちょっと楽しんでるでしょ……」
「そうかな？」
「英智を私が看病するのとは訳が違うんだから……」
あぁ、だめだ。
英智を怒る気力も残ってない。
本格的に瞼が重く、体温も上がってきた。
「辛かったら寝ていいよ、僕もいるからね」
「う、ん…………」
そこで私の意識は途切れた。
次に目が覚めると、見慣れた天井……自室のベッドの上だった。
時計を見れば11時。
体のだるさも随分マシになった。
「のど、かわいた……」
「やぁ、おはようA」
「え、英智っ……！？」
「しー。バレたら面倒だから静かに」
そりゃそうだ。
英智は体が弱い。
病人の部屋に入って移ったりしたら大変だ。
「水、持ってきたよ」
「ありがと、…………おいし」
——えーち、おみず！
——ありがとうA、おいしいよ
「ふふ、立場は逆だけど懐かしいね」
「普通逆になっちゃダメなんだけどね……」
ため息をついた私の顔を覗き込み、英智は言った。
「もう、あの頃の僕じゃないからね……A」
もう、私から心配されるばかりの英智じゃない、ってことだろうか。
その言葉の真意を見出せずにいると、英智がふふ、と笑った。
「じゃあ僕はそろそろ戻るよ。……お大事に」
ぱたん、と閉じる扉を眺めて、私は静かに息を吐いた。
——いつか、僕がAをまもるからね
——うん！ありがとう、英智
幼い約束が長い時を経て果たされたことに、果たして気づいたのは私だけだろうか。
「頼もしくなっちゃって」
暗闇に、私の声が溶けていった。
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ホッチキス(プロフ) - ゆゆゆさん» 本当にラッキー(^_−)−☆ですね！これからも応援しています！ (2022年5月25日 21時) (
レス) id: b36c03acb0 (このIDを非表示/違反報告)
ゆゆゆ - ホッチキスさん» ありがとうございます、最高とかめちゃくちゃ嬉しいです…！全然アイドル出てこなかったのに推しが出ていたとはなんとラッキー！！(？)私もニヤニヤが止まりません。こちらにもコメントして下さりありがとうございました！！！ (2022年5月24日 18時) (レス) id: 6c5dc33c86 (このIDを非表示/違反報告)
ホッチキス(プロフ) - 双子設定最高でした！すごく面白かったです！私の推しの渉も出番をいただいて、、、ニヤニヤがとまらないっす！ (2022年5月24日 18時) (レス) @page15 id: b36c03acb0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：箸レーゼ | 作成日時：2022年5月4日 18時
