何処か歪な愛の話。(あんスタヤンデレ短編集)

愛の"形"(日々樹 渉) ページ6

突然ですが、私にはそれはそれは"大切"な想い人がいます...☆



その愛の大きさは！今すぐにでも自分だけのものにしてしまいたいほどの熱い想いなのです！




.....近頃、そんな"大切"な想い人であるAさんの様子が何処かおかしいのです...！
なので！少しばかり鳩に尾行を頼んでみたところ、原因はなんと.....！



＿＿"失恋"だそうですよ、これはこれは大変悲しきことですねぇ。




まあ、悲しいなんて嘘ですけど｡



それにAさんが振られることすらも私は知っていましたよ。






何故って...?解りませんか？私がこの状況になるように全て仕組んだからですよ。




＿＿嗚呼、なんて可哀想なAさん....！！



私に愛されたためだけに彼との"相愛"が引き裂かれるなんて！




そんな弱ったAさんに私は"助言者"として寄り添ってみたところ、



こんな私を信用しきって、Aさんも私の悩み事も聞いてくれると言ってくれて、今ではお互いに信頼し合える"大切"な相談相手となりました...☆




そう、"私"の全てを理解してくれたのは"Aさん"だけ。



"Aさん"の全てを理解しているのも"私"だけ。




＿＿＿嗚呼、なんと素晴らしいことでしょう...☆




そう、これは愛です...☆




愛シ合っているのです！！




＿＿え...?独善的で異常ですって...?私はちゃんと知ってますよ、Aさんが私のことを信頼して頼れるだけの"唯"の先輩としか見られてないことも...｡




それが一方的な愛であっても、私は...Aさんを笑わせるためだけの"道化"として存在し続けます...☆




でも！Aさんが今までよりも近くに感じられて、そろそろ理性に限界が訪れそうなのです。



＿＿もしもですよ?その時が来たら覚悟してくださいね?



たとえ、何をされても私からの"愛"として、全部受け取ってください...☆



＿＿....ね?Aさん♪

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