愛の"末"(夢主ちゃん)後編 ページ19
「Aちゃんを付け回してた男を何人も撒いてきた甲斐があったネ...♪」
確かに視線を向けられてるはずなのに、まるで私の以外の誰かを見つめているように語りだす。夏目くんは止まることはなく、私に真実を容赦なく突き刺していく。
「Aちゃんは何も知らないだろうケド、ボクもニイさんも、バルくんも先輩もみ〜んな夢ノ咲学院の生徒はAちゃんのことが好きで好きで堪らなくテ.....今だってAちゃんを自分ダケの"モノ"にしたいと欲望に憑かれているんダ。」
「___う、そだよね?」
「....まさかだよネ!そして、Aちゃんは今も狙われている。いつ誰に、何されてもおかしくないんダヨ?」
「___だからサ、誰かに捕られる前にボクのものになってくれるヨネ?」
言葉が耳から抜けたように状況が理解できないまま、その金色の美しい瞳に捕らえられて、魅了される。
___離せない。離してくれない。
「___さァAちゃん、ボク"たち"の家に帰ろう?」
離せないことを知ってか、宝を見つけた子供みたいに無邪気な笑みを浮かべていた。
___ここまで見ないふりをした私は、こうなる"こと"を望んでいた?
誰かにここまで愛されたかったのだろうか。
........分からない。
でも、これも1つの愛だと思ってしまう程には私は"彼"に"彼ら"に染められてしまっていた。
「___ネェ、まだ躊躇うノ?.....素直になれないAちゃんにはこうするしかないカナ。」
ふいにパチンと、指を鳴らす音が響く。ふわふわと霧が現れてはだんだんと思考が侵食されていく。___こわい、いやだ。いやだ、こんなのわたしはのぞんでない、はず、で、
「そう。それが正しい望みダ。......ほら、Aちゃんもこっち側においデ?」
____もう戻れないとしても構わな、い???
差し出された手を自然な動作で、重ねた。
___あぁ、そうか。これが"愛"なんだ.....!!!と足りない頭で錯覚すれば物語の終演に瞼を閉じた。
本来辿るはずだった、眩しすぎる夢をみるために......。
"末"の前日談(逆先 夏目)→←愛の"末"(夢主ちゃん)前編
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さも(プロフ) - 純さん» 純さんこんばんは!わざわざ見ていただきありがとうございますm(_ _)mお手数お掛けしますがどうぞよろしくお願いいたします。 (2020年3月13日 19時) (レス) id: 449220bc32 (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - 作者からみました。OKです。ゆっくり更新で構わないので、よろしくお願いいたします (2020年3月13日 17時) (レス) id: 8d45cf93a3 (このIDを非表示/違反報告)
さも(プロフ) - みっきーさん» みっきーさんはじめまして、リクエストいただき本当にありがとうございます!凛月くん了解致しました!依存度までの記載までありがとうございます。ぜひ書かせていただけたらと思います完成までお待ちいただけましたら幸いです。 (2020年3月12日 21時) (レス) id: 449220bc32 (このIDを非表示/違反報告)
みっきー(プロフ) - すいません…リクエストよろしいでしょうか?朔間凛月くんとで共依存の関係で書いていただけないでしょうか…?度合いとしては学校でも常時密着していて本人達はそれを全く変に思わないレベルの依存度が好きです…!! (2020年3月12日 1時) (レス) id: bd5bbfc6ff (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - はい!もうほんとたくさんあってすみません、、、楽しみにまってますね!! (2020年2月19日 16時) (レス) id: 8d45cf93a3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さも | 作成日時:2019年1月27日 9時