夢を見るから明日は来る。 ページ7
「レオ」
そんな状況をよく分からない私は弓道場に足を踏み入れてしまった。すると不良達とレオはパッと私に視線を注ぎ、レオはバツの悪そうな顔をして「ヒナ、」と呼んだ
「え、何月永魔女と知り合い?」
「やっぱちょ〜可愛いじゃん!ねぇ何しに来たの?ちょっと俺たちと話そーよ」
「はっ?」
すると不良の1人が私の腕を引っ張って体を引き寄せた
「ッ、ヒナは関係ないだろ?」
「何、月永のくせに俺たちに楯突くなって。お前俺と友達なんだろ〜?すなわちお前の友達のAちゃんも友達♪」
レオは眉を寄せて不良を論するように肩を掴むがそれをパッと払い落としAに近づいてまじまじと見つめる
「俺、最近溜まってたんだよね〜」
「きゃッ!!?」
思い切り肩を抱かれて体が密着する
思わず高い声が上がり体が強ばった
「お、おい、それは流石に、」
「大丈夫だって、“あの奇人”も卒業したしここは治外法権なんだろ?」
「いやでも魔女に手を出すと朔間零に何されるか...!」
「あ?今更何言ってんだよ餌がほいほいと自分から食われにきたよーなもんだろ、ほら」
「!!?」
ガッとジャケットを掴まれて思い切り脱がされると肌けたシャツが顕になった
その次の瞬間Aの肩にあった手はなくなっていて、目の前には尻餅をついた不良の姿があった。Aがそっと目を開ければ隠されるように橙色の髪が目の前に覆い立っていた
「ッに、すんだよ月永!!!!」
「Aに手を出していいとは言ってないぞ。猫のことといい少し勝手が過ぎるな」
「レオっ、」
「くそっ、月永の癖に...!!」
普段から温厚で馬鹿みたいに言う事を聞いて都合のいいレオが楯突いたのが気に食わなかったのか不良はレオを囲んで今にも飛びかかろうとした
Aはレオを心配そうに見上げるとレオはいつもの優しそうな目元をキュッと細めて安心させるかのようにAを見て、腕に抱えた猫をAに渡した
「だーいじょうぶだって...俺、こう見えて結構喧嘩強いんだよなぁ。....ほら、Aもお前も守ってやる」
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さくさくぱんだ(プロフ) - 更新を心待ちにしています! (2022年4月9日 19時) (レス) @page39 id: 27ed53f3b6 (このIDを非表示/違反報告)
かみなき主(プロフ) - 何回も読み返してます! いつか気が向いた時にでも良いのでぜひ続きを書いて欲しいです! (2020年6月11日 16時) (レス) id: 8084408f37 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - 面白いです!更新待ってます! (2019年12月31日 22時) (レス) id: 567a821487 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき姫2(プロフ) - 4話(?)を見て思ったんですけど、なんで奏汰が昔髪が長かったのを知ってたんですか? (2019年4月3日 14時) (レス) id: 618aafe19a (このIDを非表示/違反報告)
フルール・ド・リスしんどい(プロフ) - 悠凪さん» そちらも見ていただいてありがとうございます...!!とても感激です!!!今日常生活でとても忙しくどちらも更新できない状況ですがこれからも頑張りたいと思います!コメントありがとうございます^^* (2017年12月10日 13時) (レス) id: d45fe086f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:フルール・ド・リスしんどい | 作成日時:2017年11月14日 2時