夢を見るから明日は来る。 ページ36
｢あ！！Aちゃん先輩だ〜！！｣
｢げ｣
Aは咄嗟に逃げようとするも相手は逃がすまいと二階の窓から身を乗り出してきた
｢逃げちゃダメー！！今そっち行く、から！！｣
｢明星くん！！？｣という叫び声と共にスバルは二階から器用に木に飛び降りた
上手く前転して受け身を取りながら中庭に着地したスバルはキラキラした目でAを捕らえた
｢Aちゃん先輩つ〜かまえたっ！今日こそは逃がさないぞ！｣
｢ちょっと、引っ付かないでよ馬鹿！｣
｢やだ！だって離したら逃げちゃうじゃん！今日こそ、今日こそ...｣
バンっと床に手をついて頭を地面につける
｢俺をEdenに入れてくださいっ！！！｣
｢だから、....もう｣
以前、みかも加えてAと顔見知りとなったスバルはEdenとして活躍するAに憧れたらしく、偶然ともいえない頻度でAに接触をしようとする
何故か執拗にEdenに入りたいと言うスバルにさすがのAも頭を悩ませた
｢(....どこかで見たことある顔と思ったら、あの明星さん家の....)｣
随分とまぁ父親に似た顔つき...とAはスバルの顔をジロジロと眺める
｢ん？俺の顔になんか付いてる？もしかして、やっと...！！｣
｢入れないから。....はぁ、どうして貴方がそこまで私達のユニットに入りたいと思うのかが謎なんだけれど 生憎新メンバーは募集してないの。ごめんなさい｣
｢また駄目かーーー！！！出直します！！！｣
｢出直さんでいい｣
去年の金星杯をめちゃくちゃにしたある意味学院最強の新生ユニットだからこそ、恐れ多くて誰もEdenに入りたいなんて申し上げないのに、あれだけ入りたい入りたいというスバルは珍しい
｢うぅ...どうしたら認めてくれるの？俺、どんな課題でもテストでも何でもこなすからさ、｣
｢う〜ん....そういう問題じゃないんだけれどなぁ｣
詳しくではないけれどスバルの父親のことは少しだけ耳に入れていて家の事情も知っている。正直言えば自分の境遇にソックリなスバルを他の一年生よりもやや特別扱いしてしまっている部分もある
だからこそスバルをよく見てしまう
そのスバルはアイドルとしての意識の高さは学院トップを誇るだろうけど、如何ずっと人に頼ることなく一人で生きてきたのだろうか、可哀想に本音合わせに人と接することが出来ない子になってしまっている
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さくさくぱんだ(プロフ) - 更新を心待ちにしています！ (2022年4月9日 19時) (
レス) @page39 id: 27ed53f3b6 (このIDを非表示/違反報告)
かみなき主(プロフ) - 何回も読み返してます！ いつか気が向いた時にでも良いのでぜひ続きを書いて欲しいです！ (2020年6月11日 16時) (レス) id: 8084408f37 (このIDを非表示/違反報告)
白雪 - 面白いです!更新待ってます! (2019年12月31日 22時) (レス) id: 567a821487 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき姫2(プロフ) - ４話(？)を見て思ったんですけど、なんで奏汰が昔髪が長かったのを知ってたんですか？ (2019年4月3日 14時) (レス) id: 618aafe19a (このIDを非表示/違反報告)
フルール・ド・リスしんどい(プロフ) - 悠凪さん» そちらも見ていただいてありがとうございます...！！とても感激です！！！今日常生活でとても忙しくどちらも更新できない状況ですがこれからも頑張りたいと思います！コメントありがとうございます^^* (2017年12月10日 13時) (レス) id: d45fe086f0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：フルール・ド・リスしんどい | 作成日時：2017年11月14日 2時
