【あんスタ】目が眩むほど美しいステージで君を待つ。【2】

夢を見るから明日は来る。 ページ18

｢あっAねぇや〜｣




｢みか｣



綺麗なオッドアイをピカピカさせて人懐っこい笑みをふにゃふにゃと浮かべてAに手を振る

Aは何だかんだ言ってみかのその笑顔が好きだ



｢あんな、あんな、Aねぇに見せたいもんあんねん｣


｢ふふ、そんなに慌てなくても私は逃げないわよ｣


みかがゴソゴソとポケットからぶどう味の飴を取り出した


｢これな、めっちゃAねぇの目と似てて綺麗なんよ！あげるわぁ｣


ぶどう味の飴玉をコロンとAの手に乗せるみか


初めこそ人見知りで警戒されまくってて、お師さんを惑わせる不届きな魔女って思われてたらしいが、手芸部室でのちょっとした会話や絡みで徐々に距離が近くなり、今や｢ねえさん｣と夏目のように慕ってくれる可愛い後輩になった。

廊下で会うたびに嬉しそうに笑って手を振ってくれる彼は見た目とのギャップがありとても可愛らしい


Aは飴を受け取ると、自分の瞳によく似たと言われる飴をまじまじと見つめていた



｢あとな、最近なずなにぃの機嫌がとってもええんやけど...Aねぇなずなにぃと同じクラスやろ？何かあったん？｣


｢え？なずなって...仁兎のこと？｣


｢んあ、Aねぇもしかして知らへんかった？なずなにぃはうちのユニットに所属しとるんよ。｣


｢へぇ、何か意外だね。特に教室では普通だけど...あ、でも最近服飾デザインの授業で同じグループになってたまにお昼とか一緒に食べたりするのよね｣


｢仁兎ったら、うさぎの形のりんごをあげるととっても喜ぶの｣と少しだけ嬉しそうに話すAを見てみかは｢あっ｣と納得したような顔をした



｢ふふ、なずなにぃ良かったなぁ。Aねぇ、なずなにぃのこと宜しくな｣


｢？仁兎は可愛らしいから仲良くしてあげてもいいわよ。あ、あと宗に新しい衣装の____｣








｢わーーーっ！！！！ごめんなさーいっ！！｣

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